文献詳細
目でみる耳鼻咽喉科
舌根部髄外性形質細胞腫
著者: 曽根三千彦1 柳田則之2 小出純一2 上田幸夫3 伊藤麻子3
所属機関: 1名古屋大学医学部耳鼻咽喉科 2社会保険中京病院耳鼻咽喉科 3岐阜県立多治見病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.828 - P.829
文献概要
症例1 72歳男性,主訴は咽頭異物感,血痰。初診時舌根部に拇指頭大の有茎性腫瘤を認めた。図1はその頸部CTである。舌根部に隆起性腫瘤を認める。生検では,図2のごとく,円形の核を有し核周のゴルジ野が発達した細胞を認め,細胞密度が高く異形性もあり,その細胞形態から形質細胞腫と診断された。骨髄検査は異常なく,Bence-Jones蛋白は陰性,全身骨X線像,Gaおよび骨シンチも正常であり,酵素抗体法にてIgG—λ型の髄外性形質細胞腫と考えられた。
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