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文献概要
原著
睡眠時無呼吸症候群への歯科からのアプローチ—スリープ・スプリントの有用性
著者: 池松武直1
所属機関: 1池松歯科医院
ページ範囲:P.881 - P.884
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睡眠時無呼吸は換気曲線と呼吸運動曲線の特徴により,閉塞型,中枢型,混合型の三種類に分けられるが,今回は歯科医師の治療の対象となる閉塞型睡眠時無呼吸症候群(以下,OSASとする)について報告する1〜3)。
OSAS患者は骨格性開咬と小下顎症の傾向があり,舌の肥大を伴い,上気道部は著しい狭窄があることが明らかにされている4〜7)。
OSAS患者に対して,就眠中に下顎を前方位に約5mm前後移動し,その状態を維持し就眠中に舌根部の気道空隙を拡大させることと開口睡眠を防ぐ,池松式スリープ・スプリント(以下,S-S装置とする)(図1,2)を装置し良好な結果が得られたので,治療の成績に検討を加えるとともに,歯科医の本疾患に対する役割について考察した。
睡眠時無呼吸は換気曲線と呼吸運動曲線の特徴により,閉塞型,中枢型,混合型の三種類に分けられるが,今回は歯科医師の治療の対象となる閉塞型睡眠時無呼吸症候群(以下,OSASとする)について報告する1〜3)。
OSAS患者は骨格性開咬と小下顎症の傾向があり,舌の肥大を伴い,上気道部は著しい狭窄があることが明らかにされている4〜7)。
OSAS患者に対して,就眠中に下顎を前方位に約5mm前後移動し,その状態を維持し就眠中に舌根部の気道空隙を拡大させることと開口睡眠を防ぐ,池松式スリープ・スプリント(以下,S-S装置とする)(図1,2)を装置し良好な結果が得られたので,治療の成績に検討を加えるとともに,歯科医の本疾患に対する役割について考察した。
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