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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻2号

1991年02月発行

原著

広域にわたる各周波数純音刺激にてTullio現象を呈した1症例

著者: 都筑俊寛1 加我君孝1

所属機関: 1帝京大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.105 - P.109

文献概要

 はじめに
 Tullio現象は,音刺激によりめまい感と限振が誘発される徴候で,1924年にTullioがハトの外側半規管に瘻孔を作成した実験において報告して以来1),本邦においてもENGに本現象を記録した報告が多くなってきている2)。一般に,Tullio現象は低音域の刺激により限振が誘発されやすいとされており3,4),高音域でも誘発されたという報告は少ない。
 今回われわれは,オージオメーターの125Hz〜8,000Hzの低音域より高音域にいたる各純音刺激により眼振を認めたTullio現象を示す1症例を経験したのでENG所見をあわせ報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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