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原著
造影剤ショック後の耳鳴で初発した聴神経腫瘍の1例
著者: 野田哲哉1 佐々野利春1 中田孝重1 重野浩一郎1 中島成人1
所属機関: 1長崎大学医学部耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.145 - P.147
文献購入ページに移動内耳道内に限局したり,後頭蓋窩にわずかに突出するような早期の聴神経腫瘍(AT)では典型的な症状が認められないことが多く1〜3)診断は必ずしも容易ではない。今回造影剤ショック後より一側耳鳴を自覚し,当初感音難聴は認められたが内耳道拡大や内耳温度刺激反応低下(CP)は認められず,経過を追っていくうちに内耳道内に限局したAT (ear tumor)の診断が確定された症例を経験した。診断確定後に症状や検査所見を見直し,発症早期の段階でATを疑えなかったのか検討を行った。
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