icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻3号

1991年03月発行

目でみる耳鼻咽喉科

内視鏡下鼻内手術

著者: 洲崎春海1 野村恭也1

所属機関: 1東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.180 - P.181

文献概要

 光学器械の改良進歩により,細い手術用内視鏡やビデオカメラが鼻内手術に導入され,狭いうえに複雑な構造をもつ鼻・副鼻腔の術創内においても死角が少なくなり,操作部位を明視下にかつ近接できるため,より正確で繊細な手術が行えるようになった。従来の鼻・副鼻腔手術では術野の解剖学的問題で術者以外に手術操作がわからなかったが,ビデオを含むTV装置を用いることによりTVモニター上に手術の状況を提示し,同時に録画記録できるので教育上も極めて有用である。内視鏡下鼻内手術は最近急速に普及しつつある。
 内視鏡手術を行う場合には,視野角が広角であることや内視鏡での視野は近視眼的であるため鼻内形態全体の把握,関連術野との立体感の把握がやや悪く,内視鏡下での解剖に慣れることが大切である。また,狭い腔内に挿入した内視鏡全体が鉗子などの手術操作を制限することがあり,術者が内視鏡操作に習熟する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら