icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻3号

1991年03月発行

文献概要

トピックス 高齢者と耳鼻咽喉科・愁訴と対応

口腔の異常

著者: 池田稔1 濱田敬永1 田中正美1 冨田寛1

所属機関: 1日本大学医学部耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.209 - P.216

文献購入ページに移動
 A.味覚障害
はじめに
 味覚に関する異常を訴えて受診する患者は50歳代が最も多く,次いで40歳代,60歳代と続く(図1)。この受診者数を年代別人口に対する割合でみてみると,図2で示されるように加齢とともに増加する。女性では40歳代から,男性では50歳代から特に受診者数が増加する。
 加齢により味覚障害が生じやすくなることは実験的にも報告されている。若齢および老齢ラットを亜鉛欠乏飼料により飼育した場合,味覚減退の発生率は若齢ラットでは30%なのに対し老齢ラットでは70%と有意(p<0.01)に高率になる1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?