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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻3号

1991年03月発行

トピックス 高齢者と耳鼻咽喉科・愁訴と対応

音声障害

著者: 新美成二1

所属機関: 1東京大学医学部音声言語医学研究施設

ページ範囲:P.217 - P.221

文献概要

 はじめに
 従来音声障害は「声に病的変化がある場合,または,発声に際して不快な自覚症状を伴う状態である。声の病的変化は,声の高さ・強さ・持続・音質の四要素について判断される。すなわち,これらの要素のどれかが,その人の年齢・性・発声環境から考えて,妥当あるいは必要と思われる条件から明らかにかけ離れている場合,その声に病的変化があるという」と定義されている1)。この定義では妥当と考える範囲が検者の主観に大きく依存している。ここで問題になるのは高齢者に関する正常範囲がいまだ明らかにされていないことであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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