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原著
Chubby Puffer症候群成人2症例の扁桃摘出前後の睡眠ポリグラフ
著者: 角田浩幸1 加我君孝1 本多裕2 佐々木司2
所属機関: 1帝京大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2神経研究所附属晴和病院
ページ範囲:P.361 - P.365
文献購入ページに移動睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndome)は,睡眠時に無呼吸発作を頻回に反復するために,精神神経症状や呼吸循環症状など多彩な臨床症状を呈する症候群である。原因として上気道の狭窄や閉塞が圧倒的に多いことから,内科,小児科,精神科に加え耳鼻咽喉科からの報告も数多くある。幼小児は元来成人に比べ気道狭窄による呼吸障害を起こしやすく,とくに乳幼児では気道狭窄による突然死が従来から問題になっている。また,成人においても気道狭窄や閉塞による夜間睡眠中の突然死が再びクローズアップされてきている。
これらの症例の睡眠ポリグラフの多くは,末梢型と中枢型の混在したいわゆる混合型であり,外科的治療によって中枢型がどの程度改善するか現在のところ明らかではない。
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