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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻5号

1991年05月発行

原著

von Recklinghausen病のDural Ectasia

著者: 岩崎聡1 森泰雄1 久保田賢三1

所属機関: 1榛原総合病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.367 - P.370

文献概要

 はじめに
 von Recklinghausen病(以下,R病と略)はカフェオーレ斑,多発性の神経線維腫を主微とする全身性母斑病で,主要症候以外に中枢神経系腫瘍,骨病変,眼病変などの多彩な症候を呈する疾患である。R病に聴神経腫瘍の合併した症例の報告は多数認められるが,最近は画像診断の発達とともに,内耳道の拡大を伴うが,腫瘍を認めない症例の報告も散見される1〜8)。この原因のひとつにdural ectasiaがあげられているが,MRIにて画像診断された症例の報告はいまだ見られない。
 今回われわれは,突発性難聴として発症し,聴力変動と内耳道拡大を認めたR病の1症例を経験した。MRIにより画像診断学的にその発症原因を検討し,若干の知見が得られたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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