文献詳細
原著
文献概要
はじめに
抗生剤の出現以前には,深頸部膿瘍は,重篤でしばしば致死的な疾患であった。抗生剤の進歩によって,その頻度は少なくなってきている。一方,抗生剤による症状の隠蔽化や耐性菌の関与によって病態は複雑になっている。保存的治療で軽快するものもあるが,頸部外切開,ドレナージの必要性は従来同様に重要である。
私達は,深頸部膿瘍に伴い頸部にガスを生じ,治療によって救命し得た症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
抗生剤の出現以前には,深頸部膿瘍は,重篤でしばしば致死的な疾患であった。抗生剤の進歩によって,その頻度は少なくなってきている。一方,抗生剤による症状の隠蔽化や耐性菌の関与によって病態は複雑になっている。保存的治療で軽快するものもあるが,頸部外切開,ドレナージの必要性は従来同様に重要である。
私達は,深頸部膿瘍に伴い頸部にガスを生じ,治療によって救命し得た症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
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