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トピックス 舌癌の治療 Stage Ⅲ,Ⅳ症例の治療
九州がんセンターの場合
著者: 中島格1 野村和1
所属機関: 1国立病院九州がんセンター頭頸科
ページ範囲:P.623 - P.628
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Stage Ⅲ,Ⅳの舌癌の治療が与えられたテーマだが,同じstageⅢ以上の進行癌でも遠隔臓器転移を有するM1症例は姑息的な治療が主体となるので,今回は対象外として触れない。本項ではT3N0M0やリンパ節転移(N1)を有するstageⅢおよびT4N0やany TN2(or 3)としてのstage Ⅳ舌癌のように,局所進展やリンパ節転移陽性症例を対象に,現在われわれの施設で行っている治療を中心に述べる。
また,術前,術後に行う(neo) adjuvant che-motherapyや放射線治療は,この数年の間にも変化しつつあり,当施設でも色々な検討を行いつつ治療の一環として組み入れている。とくに,著者が当施設九州がんセンターに赴任した1988年4月とほぼ時期を同じくして,小線源埋没療法(Ir)が開始され,一方で久留米大学形成外科教室(田井良明教授)の協力を得ての術後の再建外科を始めるようになった。そこで本項では,過去3年間の症例を中心に現在われわれがとり入れている治療方式について触れてみたい。
Stage Ⅲ,Ⅳの舌癌の治療が与えられたテーマだが,同じstageⅢ以上の進行癌でも遠隔臓器転移を有するM1症例は姑息的な治療が主体となるので,今回は対象外として触れない。本項ではT3N0M0やリンパ節転移(N1)を有するstageⅢおよびT4N0やany TN2(or 3)としてのstage Ⅳ舌癌のように,局所進展やリンパ節転移陽性症例を対象に,現在われわれの施設で行っている治療を中心に述べる。
また,術前,術後に行う(neo) adjuvant che-motherapyや放射線治療は,この数年の間にも変化しつつあり,当施設でも色々な検討を行いつつ治療の一環として組み入れている。とくに,著者が当施設九州がんセンターに赴任した1988年4月とほぼ時期を同じくして,小線源埋没療法(Ir)が開始され,一方で久留米大学形成外科教室(田井良明教授)の協力を得ての術後の再建外科を始めるようになった。そこで本項では,過去3年間の症例を中心に現在われわれがとり入れている治療方式について触れてみたい。
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