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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科64巻1号

1992年01月発行

文献概要

トピックス 副鼻腔のエアロゾル療法

ネビュライザー療法に用いる抗生物質

著者: 椿茂和1

所属機関: 1国立王子病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.19 - P.22

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 はじめに
 ネビュライザー療法は薬剤を局所に直接投与することにより,少ない薬剤量で大きな効果を期待することができ,しかも副作川の少ない治療法として耳鼻咽喉科の日常臨床では重要な処置となっている。
 第15回日本医用エアロゾル研究会(1991.10.6,新潟)のシンポジウムを機会に,耳鼻咽喉科のネビュライザー療法の現状についてアンケート調査を行った。耳鼻咽喉科医250名からの回答には,1)ネビュライザー療法を実施している医師は241名,96.4%,2)対象疾患は副鼻腔炎が91.7%で第1位,3)使用薬剤は抗生物質が96.6%で第1位,4)抗生物質の種類はアミノグリコシドが68%で断然多く,残り32%は他の9種の抗生物質であった。以上のことから,耳鼻咽喉科のネビュライザー療法は,副鼻腔炎を対象にアミノグリコシドを使用した方法が主になっていることがわかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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