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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科64巻1号

1992年01月発行

トピックス 副鼻腔のエアロゾル療法

保険医療よりみたネビュライザー療法の現状と将来の展望—医療保険論の視点から

著者: 北嶋俊之1

所属機関: 1北嶋医院

ページ範囲:P.23 - P.28

文献概要

 I.はじめに
 ネビュライザー療法が社会保険医療の場に適用され,脚光を浴びて登場したのは昭和26年である。
 それは青森県より発議された社保診療上の疑義照会に対する,医療課長発簡の「疑義解釈通知」による。
 しかしこの通知は既に消去されて存在しない。現在最も古い通知として残っているのは昭和27年4月静岡県基金発議に対する通知である。ネビュライザー療法については社保適用の当初から使用薬剤の選択と用量,対象疾患と部位,施行期間など,多くの制約を抱えて現在に至りているのがその歴史の断面である。
 今回は使用薬剤,特に起点となる昭和40年代からの「医薬品再評価」および「薬事法第7次改正」前後の状況を資料・文献と共に紹介し,医療保険可論の視点に立って問題点の解析論究を試みる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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