icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科64巻12号

1992年11月発行

文献概要

原著

直達外力による外リンパ瘻症例

著者: 大山義雄1 滝沢竜太1 山口潤1 馬場俊吉1 八木聰明1

所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.795 - P.798

文献購入ページに移動
 はじめに
 外リンパ瘻は,内耳窓より鼓室内に外リンパが漏出する病態で,昭和58年に診断基準が呈示されその認識が高まっている。
 内耳窓破裂の原因として,先天性奇形に伴うものや手術,腫瘍,外陽などの後天性のもの,さらに原因不明(特発性)のものがあげられる。
 外傷性外リンパ瘻は,1968年Feeら1)が初めて報告して以来,本邦でも数多くの報告例が認められる2〜8)。しかし,経外耳道直達外力による外リンパ瘻症例の報告は比較的稀である。今回われわれは耳カキなどの直達外力により外リンパ瘻をきたした6例を経験したので,その症状,所見,術後経過などにつき若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?