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原著
鼻アレルギーにおけるMASTの有用性—ことにRASTおよび皮内テストの比較から
著者: 高橋英毅1 二宮洋1 若林徹1 小倉美貴1 室井昌彦1 亀井民雄1
所属機関: 1群馬大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.799 - P.802
文献購入ページに移動1966年石坂ら1)によって発見されたIgE抗体は,その翌年,Wideら2)によって創案されたアレルゲン特異的IgE,抗体測定法であるradioaller-gosorbent test3,4)(以下,RAST)により広い臨床応用への道が拓け,現在では本法はアレルギー性疾患における原因アレルゲンの同定に不可欠な検査法となっている。しかしRASTは放射性同位元素を用いること,および一度に測定できる抗原の数が限られていることなどの欠点もある。そこでわれわれは,新しく開発された酵素抗体法を用いる特異的IgE抗体測定法であるmultiple antigen simultaneous test5,6)(以下,MAST)を用い,鼻アレルギー患者における原因抗原の検索を試みると同時に,あわせてRAST,皮内テストなどとの関連を検討した。
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