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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科64巻12号

1992年11月発行

文献概要

原著

化学療法後に特発性血小板減少性紫斑病を合併した舌癌の1症例

著者: 矢後忠之1 尾崎桃子1 小勝敏幸1 山崎健1 持松いづみ1 佃守1 澤木修二1

所属機関: 1横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.847 - P.851

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 はじめに
 近年,頭頸部癌の治療として化学療法が繁用されている。なかでもシスプラチン(CDDP)と5-Fluorouracil(5-Fu)を併用するCF療法は奏効性の高い化学療法と考えられている。
 このCF化学療法の主な副作用としてはCDDPの腎毒性,消化管障害,大量の5-Fu投与による口内炎,骨髄抑制,心毒性が知られている。今回,CF療法をinduction chemothcrapyとして用いた舌癌の症例で,従来の5-Fuで誘発される骨髄抑制とは異なった著明な血小板減少症をきたし,さらに特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic throm-bocytopenic purpura;ITP)を合併した症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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