文献詳細
原著
GVHDにみられる外耳皮膚病変
著者: 鈴木雅明1 八木沼裕司1 朴沢孝治2 志賀伸之2 高坂知節2
所属機関: 1平鹿総合病院耳鼻咽喉科 2東北大学医学部耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.169 - P.172
文献概要
輸血による副作用として移植片対宿主病(graftversus host disease:GVHD)が注目されるようになってきた。GVHDはその疾患自体は新しいものではないが,その報告は最近わが国で著しく多く,しかも重篤な経過を辿る場合も少なくないためトピックスになっている。
GVHDはその臨床像から急性型および慢性型に分けられるがともに皮膚病変が高率に出現し,かつ他病変に先行することが多い。そしてその皮膚病変が最初に現われやすいのは手掌,足蹠,そして外耳という1)。
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