文献詳細
原著
文献概要
はじめに
線維性骨異形成症(Fibrous dysplasia)は線維性組織と骨組織の増殖が主体の良性の骨病変である。単骨性に出現するmonostoticの型と,多骨性に出現するpolyostoticの型があり,後者のうち皮膚の異常色素沈着,内分泌異常を伴うものをAlb-right症候群と呼んでいる。臨床の場において頭頸部領域で遭遇することは少なく,その中でも上顎骨,下顎骨に多く認められ,側頭骨にみられるのは比較的稀である。
今回われわれは,外耳道狭窄,難聴が主訴で,側頭骨に生じた線維性骨異形成症の症例に対して,外耳道形成術を施行し,長期経過観察し得た2症例を経験したので,その症例を報告するとともに,治療方法,術後経過などについて若干の文献的考察を加えて検討した。
線維性骨異形成症(Fibrous dysplasia)は線維性組織と骨組織の増殖が主体の良性の骨病変である。単骨性に出現するmonostoticの型と,多骨性に出現するpolyostoticの型があり,後者のうち皮膚の異常色素沈着,内分泌異常を伴うものをAlb-right症候群と呼んでいる。臨床の場において頭頸部領域で遭遇することは少なく,その中でも上顎骨,下顎骨に多く認められ,側頭骨にみられるのは比較的稀である。
今回われわれは,外耳道狭窄,難聴が主訴で,側頭骨に生じた線維性骨異形成症の症例に対して,外耳道形成術を施行し,長期経過観察し得た2症例を経験したので,その症例を報告するとともに,治療方法,術後経過などについて若干の文献的考察を加えて検討した。
掲載誌情報