文献詳細
トピックス 頸部腫瘤の穿刺吸引細胞診
文献概要
はじめに
近年の甲状腺腫瘤の診断は,触診にその多くを頼っていた時代に比べて飛躍的な進歩をとげ,比較的小さな腫瘤でも高い正診率で悪性か否かの診断が可能となった。その進歩を担うものは超音波診断法をはじめとした各種の画像診断法の発達と細胞診断学の発達である。
特に穿刺吸引細胞診は力法が簡単なことと,他の画像診断法に比べて,直接に腫瘍細胞を明視下において診断できるという質的診断における絶対的な優位性がある。しかし,吸引細胞診にも問題点が残されていない訳ではない。
本稿では,甲状腺腫瘍の吸引細胞診の有用性と問題点について自験例を基に述べることにする。
近年の甲状腺腫瘤の診断は,触診にその多くを頼っていた時代に比べて飛躍的な進歩をとげ,比較的小さな腫瘤でも高い正診率で悪性か否かの診断が可能となった。その進歩を担うものは超音波診断法をはじめとした各種の画像診断法の発達と細胞診断学の発達である。
特に穿刺吸引細胞診は力法が簡単なことと,他の画像診断法に比べて,直接に腫瘍細胞を明視下において診断できるという質的診断における絶対的な優位性がある。しかし,吸引細胞診にも問題点が残されていない訳ではない。
本稿では,甲状腺腫瘍の吸引細胞診の有用性と問題点について自験例を基に述べることにする。
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