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原著
中音域dipないしは谷型オージオグラムの臨床診断学的意義の検討
著者: 坂田英治1 大都京子1 村田保博1 平塚仁志1 金永順1
所属機関: 1埼玉医科大学平衡神経科
ページ範囲:P.283 - P.288
文献購入ページに移動日常臨床において,患者の聴力ないしは聴覚の状態を正確に把握することの重要性は云うをまたない。そのうち,気・骨導聴力レベルを測定してオージオグラムを作成することはその第一歩をなす不可欠の情報である。
たとえば,4,000Hz dipは音響をはじめとして各種の振動刺激に起因する内耳外傷を,また,骨導域値上昇のない低音域気導障害は伝音性難聴を疑うべき初歩的知識である。
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