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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科64巻4号

1992年04月発行

原著

猫ひっかき病の1症例

著者: 黒田令子1 要英美1 吉原俊雄1

所属機関: 1東京女子医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.289 - P.294

文献概要

 はじめに
 猫ひっかき病は1950年にDcbre1)によって最初に報告され,1953年には浜口ら2)によってわが国での第1例の報告がされている。この後,特に欧米では患者数が多いこともあり数多くの研究や報告がある3,4)。しかし本邦では報告が欧米に比較して少ない5)うえ,多くは外科2)や小児科6)の報告で,耳鼻咽喉科からの報告は少ない7)
 耳鼻咽喉科の一般診療において頸部腫瘤を主訴とする患者は少なくない。そのうち頸部リンパ節腫脹はかなりの割合を占める8,9)が,猫ひっかき病によるリンパ節炎は比較的稀である10)
 今回われわれは頸部腫瘤を主訴として来院した猫ひっかき病の1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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