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文献概要
トピックス 補聴器の処方
補聴器使用上の問題点
著者: 友松英男1
所属機関: 1丸山記念総合病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.349 - P.353
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難聴はコミュニケーション障害の一つであり,難聴者自身にとっては大きなハンディキャップである。このハンディキャップを克服あるいは軽減する一方法として補聴器装用がある。補聴器の原理はいたって簡単である。基本構造は①音声信号を電気信号に変換するマイクロホン,②電気信号を増幅調整する電気増幅器,③電気信号を音に変換するイヤホンから構成されている。補聴器内部の信号処理はアナログ型からアナログ・デジタルの混合型,最近では純デジタル補聴器も開発,製品化された。しかしながら人間の高度な聴覚の代役には現在いまだつとまっていない。
補聴器のフィッティング原理も簡単である。原理は言語周波数帯域を補聴器で増幅し,難聴者の残存聴野に入れようとするものである。しかし,実際のフィッテングは非常に困難でかつ繁雑である。なぜなら難聴者の聴覚・聴能に関していまだ未知の部分が多く,また装用環境,心理的要因が深く関与しているからである。
難聴はコミュニケーション障害の一つであり,難聴者自身にとっては大きなハンディキャップである。このハンディキャップを克服あるいは軽減する一方法として補聴器装用がある。補聴器の原理はいたって簡単である。基本構造は①音声信号を電気信号に変換するマイクロホン,②電気信号を増幅調整する電気増幅器,③電気信号を音に変換するイヤホンから構成されている。補聴器内部の信号処理はアナログ型からアナログ・デジタルの混合型,最近では純デジタル補聴器も開発,製品化された。しかしながら人間の高度な聴覚の代役には現在いまだつとまっていない。
補聴器のフィッティング原理も簡単である。原理は言語周波数帯域を補聴器で増幅し,難聴者の残存聴野に入れようとするものである。しかし,実際のフィッテングは非常に困難でかつ繁雑である。なぜなら難聴者の聴覚・聴能に関していまだ未知の部分が多く,また装用環境,心理的要因が深く関与しているからである。
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