文献詳細
原著
副咽頭間隙に発生した神経節細胞腫の1症例
著者: 吉田友英1 小田恂1 長舩宏隆1 内藤丈士1 野村俊之1 蛭田啓之2 佐藤良子
所属機関: 1東邦大学医学部第一耳鼻咽喉科学教室 2東邦大学病理学教室
ページ範囲:P.421 - P.424
文献概要
副咽頭間隙は局所解剖学的に複雑な場所であり,重要な血管,神経を含んでいる。副咽頭間隙に発生する腫瘍の多くは良性腫瘍であり,神経鞘腫と多形腺腫が大部分を占めている。神経節細胞腫は,一般に腹部交感神経,縦隔,副腎髄質に発生しやすいといわれており,副咽頭間隙に発生することは稀である。今回,私たちは,副咽頭間隙に発生した神経節細胞腫の1症例を経験したので文献的考察を加えて報告する。
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