icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科64巻6号

1992年06月発行

原著

頬部軟部好酸球肉芽腫症例

著者: 石川雅洋1 大西かよ子1 金丸眞一1 重松聡子1 田辺正博1

所属機関: 1大阪赤十字病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.453 - P.457

文献概要

 はじめに
 軟部好酸球肉芽腫は,木村氏病1)ともいわれている。原因不明の比較的稀な疾患で,全身の軟部組織,特に耳下腺部,顎下腺部,頸部,肘部などに単発性ないしは多発性に発生する。無痛性の軟部組織腫瘤あるいはリンパ節の腫脹を主訴として,血中の好酸球およびIgEの増多と,特異な病理組織像によって診断される。しかし初診時耳下腺腫脹を主訴とする場合が多く,耳下腺腫瘍との鑑別は必ずしも容易ではない。今回,われわれは耳前部,頬部から耳下部にかけて発生した巨大な軟部好酸球肉芽腫症例を経験し若干の知見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら