文献詳細
文献概要
原著
両側耳下腺に発生したWarthin腫瘍症例
著者: 横山晴樹1 野村康2
所属機関: 1昭和伊南総合病院耳鼻咽喉科 2信州大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.521 - P.525
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Warthin腫瘍は,多くは耳下腺に発生する良性の上皮性腫瘍で,1972年に発表されたWHOの唾液腺腫瘍の分類1)ではadenolymphomaの名称で分類されており,多形腺腫に比べ比較的稀とされ,そのほとんどは一側性,孤在性に発生するが,本腫瘍には他の唾液腺腫瘍とは異なり多発性に発生する性質がある。今回われわれは,両側性に耳下腺に発生したWarthin腫瘍の1症例を経験したので,症例の概要を報告するとともに若干の文献的考察を行った。
Warthin腫瘍は,多くは耳下腺に発生する良性の上皮性腫瘍で,1972年に発表されたWHOの唾液腺腫瘍の分類1)ではadenolymphomaの名称で分類されており,多形腺腫に比べ比較的稀とされ,そのほとんどは一側性,孤在性に発生するが,本腫瘍には他の唾液腺腫瘍とは異なり多発性に発生する性質がある。今回われわれは,両側性に耳下腺に発生したWarthin腫瘍の1症例を経験したので,症例の概要を報告するとともに若干の文献的考察を行った。
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