文献詳細
原著
文献概要
はじめに
ベル麻痺の治療は,保存的治療を主体とし,保存的治療に抵抗する症例においてのみ手術を行うことが一般的であり,当科においてもこれを治療の方針としている。一般的に保存的治療の内容は,ビタミン剤,血管拡張剤,代謝賦活剤,ステロイド剤などの薬物治療の他,理学療法および星状神経節ブロックなどさまざまな治療が行われてきたが,1979年のStennert1)による大量ステロイド療法の報告以後,本邦においてもその方法に準じた治療法が追試され2〜9),ステロイド大量投与の有効性を裏づける結果となっている。
今回,当科において入院加療を行ったベル麻癖症例のうち,種々の保存的治療を行った症例について,その治療法と予後との関係につき検討したので報告する。
ベル麻痺の治療は,保存的治療を主体とし,保存的治療に抵抗する症例においてのみ手術を行うことが一般的であり,当科においてもこれを治療の方針としている。一般的に保存的治療の内容は,ビタミン剤,血管拡張剤,代謝賦活剤,ステロイド剤などの薬物治療の他,理学療法および星状神経節ブロックなどさまざまな治療が行われてきたが,1979年のStennert1)による大量ステロイド療法の報告以後,本邦においてもその方法に準じた治療法が追試され2〜9),ステロイド大量投与の有効性を裏づける結果となっている。
今回,当科において入院加療を行ったベル麻癖症例のうち,種々の保存的治療を行った症例について,その治療法と予後との関係につき検討したので報告する。
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