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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科64巻9号

1992年09月発行

原著

高齢者の語音弁別能

著者: 八木昌人1 川端五十鈴1 木場玲子1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.651 - P.655

文献概要

 緒言
 高齢化社会の到来により,さまざまな分野において高齢者とのコミュニケーションを必要とする社会的ニーズの増加が予想される。しかし,高齢者の場合,生理学的な聴力低下(老人性難聴)のみられる場合が多く,これによるコミュニケーション障害は無視できない大きな問題である。
 こうしたコミュニケーション障害には主に2つの要素が存在する。一つは音そのものが聞き取れない,つまり純音聴力レベルの低下であり,もう一つは音は聞き取れるが言葉として理解できない,あるいは聞き違え(以下,語音異聴と表記する)をしてしまう,つまり語音弁別能の低下である。前者に関しては現在までに数多くの検討がなされてきたが,後者,とくに語音異聴に関する検討は十分とはいえない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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