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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科64巻9号

1992年09月発行

原著

鼓室形成術後の鼓膜再穿孔について

著者: 八木聰明1

所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.663 - P.666

文献概要

 はじめに
 鼓室形成術における鼓膜形成は,聴力改善とともに鼓室形成術の最も大きな目的の一つである。したがって,その再穿孔をいかに少なくするかについては大きな努力がはらわれるべきである。しかし,実際の鼓膜形成後の再穿孔率は,鼓膜材料として筋膜が用いられるようになってからでも5〜10%程度とする報告が多い。むろん,再穿孔を少なくするために色々な工夫もなされている。
 われわれの施設では,しかし再穿孔予防のための特別な方法を用いずに,その率を比較的低率におさえることができている。そこで,過去11年4ヵ月間に行った鼓室形成術症例について,鼓膜形成の方法を述べるとともに,再穿孔例について検討を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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