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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科64巻9号

1992年09月発行

原著

上顎再建における鼻腔形成の経験

著者: 坂井靖夫1 藤川昌和1 松本維明1

所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科形成外科診療班

ページ範囲:P.667 - P.671

文献概要

 緒言
 上顎癌は顔面という整容上最も重要な部位に発生するため,従来,十分な切除がためらわれる傾向にあった1,2),しかし,近年の治療において微小血管吻合を用いた遊離複合組織移植の果たす役割は多大なものとなっており,拡大切除により失われる形態および機能の再建を飛躍的に向上させた3,4)
 われわれは,それら再建の一環として,通常閉鎖されている患側鼻腔を,残存する鼻中隔粘膜と遊離組織の皮膚面で形成することを試みてきた。今回,鼻腔形成を行った4例と行わなかった3例に関し,同術式の利点・問題点を検討したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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