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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科65巻1号

1993年01月発行

原著

家族性耳下腺腫瘍

著者: 安部治彦1 井上都子1

所属機関: 1東京都立広尾病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.61 - P.66

文献概要

 はじめに
 家族性に発生する腫瘍として,網膜芽細胞腫,Wilms腫瘍,乳癌,家族性大腸ポリポージスなどがよく知られている。このうち遺伝性腫瘍として網膜芽細胞腫では40%1),Wilms腫瘍では15〜20%2)が遺伝性といわれているが,遺伝子についてはまだ確定されていない。
 耳下腺腫瘍が家族性に発生することは非常に稀で,今までに7家族の発表しかない3)。今回,われわれの報告する耳下腺に発生した家族性のAdenolymphomaは8番目で,Adenolymphomaでは3家族目である。Adenolymphomaは両側性に,また多中心性に発生することが多いので,本家系の遺伝性の可能性について検討を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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