文献詳細
原著
文献概要
はじめに
家族性に発生する腫瘍として,網膜芽細胞腫,Wilms腫瘍,乳癌,家族性大腸ポリポージスなどがよく知られている。このうち遺伝性腫瘍として網膜芽細胞腫では40%1),Wilms腫瘍では15〜20%2)が遺伝性といわれているが,遺伝子についてはまだ確定されていない。
耳下腺腫瘍が家族性に発生することは非常に稀で,今までに7家族の発表しかない3)。今回,われわれの報告する耳下腺に発生した家族性のAdenolymphomaは8番目で,Adenolymphomaでは3家族目である。Adenolymphomaは両側性に,また多中心性に発生することが多いので,本家系の遺伝性の可能性について検討を加えて報告する。
家族性に発生する腫瘍として,網膜芽細胞腫,Wilms腫瘍,乳癌,家族性大腸ポリポージスなどがよく知られている。このうち遺伝性腫瘍として網膜芽細胞腫では40%1),Wilms腫瘍では15〜20%2)が遺伝性といわれているが,遺伝子についてはまだ確定されていない。
耳下腺腫瘍が家族性に発生することは非常に稀で,今までに7家族の発表しかない3)。今回,われわれの報告する耳下腺に発生した家族性のAdenolymphomaは8番目で,Adenolymphomaでは3家族目である。Adenolymphomaは両側性に,また多中心性に発生することが多いので,本家系の遺伝性の可能性について検討を加えて報告する。
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