icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科65巻10号

1993年10月発行

原著

舌小唾液腺悪性腫瘍の2症例

著者: 長谷川誠1 茅野照雄2 北川昌伸3 海老原秀和1 中村弦1 石川紀彦1 堤内邦彦4 宮沢正純5 岡安勲6

所属機関: 1東京医科歯科大学耳鼻咽喉科 2東京医科歯科大学口腔病理 3東京医科歯科大学第2病理 4都立豊島病院耳鼻咽喉科 5自衛隊横須賀病院口腔外科 6医学部附属病院病理部

ページ範囲:P.819 - P.823

文献概要

 はじめに
 舌の悪性腫瘍としては,扁平上皮癌が圧倒的に多く,その他の悪性腫瘍の発生は極めて少ない。発生部位の多くは舌側縁であり,舌の上縁や舌根部に発生することもあるが,その頻度は舌側縁に比べると少ない。初期より舌の疼痛が著しく,患者は比較的早期にそれを自覚することが多い。
 一方,舌に小唾液腺悪性腫瘍のできる頻度は非常に低く,その報告例もわずかである。そして,腫瘍による症状の発現が遅く,かなり大きくなってから初めて気づかれることが少なくない。1978年より1992年までの15年間に東京医科歯科大学耳鼻咽喉科において治療した舌の小唾液腺悪性腫瘍の症例は2例である。本論文においては,これらの症例について,その病理組織,治療,臨床経過について述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら