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原著
慢性の経過をたどった海綿静脈洞炎の1例
著者: 大平泰行1 芦川英通1 山根仁1 指田純2 間中信也2
所属機関: 1帝京大学医学部附属市原病院耳鼻咽喉科 2帝京大学医学部附属市原病院脳神経外科
ページ範囲:P.849 - P.854
文献購入ページに移動蝶形洞のmucoceleまたはpyoceleにより,周囲の骨が破壊され頭蓋内や眼窩内を圧迫し,眼球突出や視力低下,眼球運動障害などを呈した報告は数多く見受けられる。
しかし,骨破壊を伴わず骨壁や静脈路を介し炎症が副鼻腔外に波及した報告は比較的稀である。
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