1.検査の意義
純音聴力検査は,刺激音として純音(単一周波数の正弦波で表される音)を用いる検査で,被検者に聞こえる最小の刺激強度すなわち聴力閾値を測定する検査と,十分に聞こえるレベルの音の聞こえかたを調べる閾値上聴力検査に分けることができる。本項では学齢期以後の年齢の被検者を対象とした聴力閾値検査について述べ,乳幼児を対象とした聴力検査は[7]条件詮索反射聴力検査において述べる。また,閾値上聴力検査は次項[2]において述べる。
聴力閾値の検査には気導聴力検査と骨導聴力検査がある。両者とも聴力障害の診断の第一歩となる基本的な検査法である。気導聴力検査は,ヘッドホン型受話器(気導受話器)を用い,外耳道経由で空気の振動として音を聴取させ,聴力閾値を測定する。この検査により,周波数別に片耳ごとの難聴の程度を定量的に知ることがでぎる。骨導聴力検査は,バイブレータ(骨導受話器)を乳突部(または前額部)に圧定して頭蓋骨を振動させ,聴力閾値を測定する。この検査と気導聴力検査の結果から,難聴が,外・中耳の病変で起こる伝音難聴であるか,内耳またはそれより中枢側の病変で起こる感音難聴であるか,両者が合併した混合性難聴であるかを判別することができる。
雑誌目次
耳鼻咽喉科・頭頸部外科65巻11号
1993年10月発行
雑誌目次
特集 耳鼻咽喉科の機能検査マニュアル
1.聴覚検査
[1]純音聴力検査
著者: 松平登志正
ページ範囲:P.5 - P.13
[2]閾値上聴力検査,不快閾値検査など
著者: 細井裕司
ページ範囲:P.15 - P.22
1.閾値上聴力検査とは
閾値上聴力検査は各被検者に最小可聴閾値よりも強い音を提示して種々の判断を行わせ,その結果に基づいて補充現象の有無や,快適閾値,不快閾値などを求める検査で,検査音としては純音,語音などが用いられる。語音弁別検査は代表的な閾値上聴力検査であるが,本項では非言語音を用いた閾値上聴力検査について述べる。
[3]語音弁別検査
著者: 岡本牧人
ページ範囲:P.23 - P.30
はじめに
聴力検査の基本は純音聴力検査であるが,日常生活で純音を聴くことはまれであって,実際に問題になるのはことばの聴こえぐあいである。そこでことば(語音)を用いた聴力検査が必要となってくる。語音聴力検査は純音聴力検査と比べて,聴覚系全体にわたる,より総合的な聴力を示すものであり,より実用的な聴力を反映するといえる。
語音を用いた聴力検査には,ここで述べる語音弁別検査の他に語音聴取閾値検査,歪語音聴力検査,両耳合成能検査,両耳分離能検査などがある。一般的には語音弁別検査と語音聴取閾値検査が行われる1)。
[4]耳嶋検査
著者: 馬場俊吉
ページ範囲:P.31 - P.37
はじめに
耳鳴検査は主観的な耳鳴を客観的にとらえ評価することで,自覚的な耳鳴の性質を第三者が多少なりともうかがい知ることのできる方法である。耳鳴は身体内に機械的な音源をもつ他覚的耳鳴と音刺激なしに音感覚を生ずる自覚的耳鳴に分けられる。他覚的耳鳴症例は少なく,その音源を診断することは比較的容易である。一方,自覚的耳鳴は主観的な訴えであり,自覚する音感覚も身体的,精神的要因や生活環境,自然現象によって変化するものも多い。このため,主観を指標に耳鳴を正確に評価することは困難であり,主観的な耳鳴をできるだけ客観的にとらえ評価する必要性がある。耳鳴を客観的に評価することは,耳鳴の経時的変化や治療経過および治療効果を判定する上でも重要である。また,詳細な問診,耳鼻咽喉科的一般検査や聴覚検査を行い耳鳴の原因疾患を確定することは,耳鳴治療にとって必要不可欠である。
[5]補聴器の検査
著者: 小寺一興 , 堀内美智子
ページ範囲:P.38 - P.44
はじめに
補聴器の適合に関連する検査には,1)個人用の補聴器を装用した効果の検査,2)補聴器自体の電気音響的性能の測定,3)各種聴力検査で補聴器適合に関連するものがある。ここでは,それぞれの検査の方法と,検査結果の補聴器適合における意義について述べる。
[6]他覚的検査—①インピーダンスオージオメトリー
著者: 小林俊光
ページ範囲:P.45 - P.52
はじめに
インピーダンスオージオメトリーは,ティンパノメトリーと耳小骨筋反射測定の総称である。外耳道圧を変化させたときのコンプライアンス変化を測定するものがティンパノメトリーであり,プローブ音以外にもう1つ強い刺激音を与えて,アブミ骨筋の反射的収縮を誘発し鼓膜偏位に基づくコンプライアンス変化を測定するものが耳小骨筋反射である。ティンパノメトリーは中耳系の異常の有無を測定するものであり,耳小骨筋反射はこれに加えて,顔而神経麻痺の障害部位診断,神経筋疾患,聴覚閾値の推定などに用いられる。
[6]他覚的検査—②聴性脳幹反応
著者: 青柳優
ページ範囲:P.53 - P.63
はじめに
聴性脳幹反応(auditory brainstem response:ABR,あるいはbrainstem auditory evoked pc-tential:BAEP)は頭皮上より記録される蝸牛神経と脳幹部聴覚路由来の聴性誘発反応であり,刺激を与えてから10msec以内に出現する。聴性誘発反応とは音刺激によって起こる末梢受容器あるいは中枢神経系ニューロンの電気活動を記録したもので,ABRのほか,蝸電図・聴性中間反応・聴性定常反応・頭頂部緩反応・事象関連電位(P300,contingent negative variation)などがある。いずれも反応波形が背景脳波(生体雑音)と比べて微小な電位であり,1回の音刺激による記録では反応を同定することはできないので,何回も刺激音を与え,これに同期させていくつもの記録波形(脳波)を平均加算することにより背景雑音を除去して得られる反応である。蝸電図のように発生源と電極の距離が近ければ(near field記録)加算回数は少なくてすむが,ABRのように体表での記録では発生源との距離が大きいため(farfield記録),反応と雑音の電位の比(S/N比)が小さくなり,反応波形の同定には多くの加算回数が必要となる。
ABRは1970年Jewett1)により初めて報告されたが,聴性誘発反応のなかでは頭頂部緩反応や聴性中間反応より歴史は新しい。しかし,反応の安定性が高いこと,睡眠時の反応閾値が純音聴力閾値に近いこと,および脳幹障害診断などで臨床的有用性が高いことなどから,現在では頭頂部より誘導される聴性誘発反応のなかでは一般臨床に広く応用されている唯一の検査法となっている。ABRの臨床応用は他覚的聴力検査のほか,神経学的検査法として脳幹機能障害の診断法やモニタリングとしても使用されている。
[6]他覚的検査—③蝸電図
著者: 森望
ページ範囲:P.65 - P.70
はじめに
ヒトにおいて蝸牛音誘発電位〔蝸牛マイクロホン電位(cochlear microphonics:CM),蝸牛神経複合活動電位(action potential:AP)〕を測定する試みは穿孔耳においてや,中耳手術時に正円窓に記録電極をおくことにより,Andreevら1),PerlmanとCase2),Lempertら3)が報告しているが,難聴の診断のために手術的に正円窓に記録電極をおぎAPを記録したのはRubin4)が初めてであった。Ronis5)が初めてコンピュータにて同期加算することにより,耳硬化症の手術時に正円窓からの蝸牛音誘発電位の記録を報告した。同期加算法を使用することにより,非手術的に外耳・中耳に置いた電極から蝸牛音誘発反応(CM・AP)が記録できることがPortmannら6)とYoshieら7)の両者から報告された。Portmannら6)は局所麻酔下に鼓膜を穿通して鼓室岬角においた電極から記録し,Yoshieら7)は局所麻酔下に鼓膜に近い外耳道においた電極から記録した。以後,APは難聴の病態診断・部位診断などに有用とする多くの報告がされている。加重電位(summating po-tential:SP)に関してはSchmidtら8),Eggermontら9)により詳しく報告され,その後も多くの報告がなされ,メニエール病では他の内耳性難聴耳にくらべてSPが増大することが確認された。
[6]他覚的検査—④耳音響放射
著者: 大内利昭
ページ範囲:P.71 - P.79
はじめに
耳音響放射(otoacoustic emission:OAE)は1978年Kempにより初めて報告された音響反応である。本反応は蝸牛より発生し,中耳伝音系を逆行性に伝わり外耳道に放射されたもので,外耳道に高感度のマイクロホンを設置することによりこれを記録することが可能である。OAEは蝸牛外有毛細胞機能に密接に関連した反応であると考えられており,本反応を他覚的蝸牛機能評価法として臨床応用しようとする種々の試みがなされている。しかし,OAEの発生機構に関しては未だ不明の点が多い。
本項ではこれまでに報告されている種々のOAEの概要,現在わが国で臨床応用されているOAEの測定法,聴力正常耳および疾患耳における主な所見とその臨床的意義などにつき,これまでのわれわれの検討で得られた成績を中心に記述する。
[7]条件詮索反応聴力検査
著者: 川城信子
ページ範囲:P.81 - P.86
はじめに
1960年鈴木1)および荻場2)が条件詮索反射聴力検査(conditioned orientation reflex audiometry:COR audiometry)を発表して以来,3歳以下の乳幼児の聴力検査が行えるようになった。非常に画期的な方法であり,現在もさかんに使用されている。現在は反射を見ているというよりは反応を見ているので,条件詮索反応聴力検査(condi-tioned orientation response audiometry,簡単にCORテスト)と呼ぶ。本項では,難聴の疑いで乳幼児が実際に来院した際に,問診,予備検査,乳幼児の聴力検査を行うときの注意と器械の取り扱いについて説明をする。
2.平衡機能検査
[1]四肢平衡機能検査(重心動揺検査を含む)
著者: 山本昌彦
ページ範囲:P.87 - P.94
はじめに
平衡機能を判定するための検査において,四肢平衡機能は体幹を含めた四肢に現れる失調を評価するための検査法である。ヒトがいろいろな姿勢を維持させることができるのは,現在の自分がどのような姿勢状態にあるのかを常に判断し保持させていく機構をもっているからである。それには,姿勢状態を感知するためのセンサーが正常に働き,センサーからきた信号を中枢が十分な解析判断を正確に行い,体幹・四肢の骨格筋に適切な信号を与え,機能することが必要である。このような回路のなかで四肢平衡機能検査は,骨格筋に現れてくる異常を捉え,どこに,どのような障害が起こっているのかを判定する。これらには多くの検査法があり,それぞれの特徴や目的をもっているが,ここでに主だった検査法,最近行われつつある検査法について示す。
[2]異常眼球運動検査
著者: 伊藤壽一
ページ範囲:P.95 - P.101
はじめに
めまい・平衡障害を訴える患者の検査には,外来診察室で簡単に行える第一次平衡機能検査と,特殊な機械を用いて検査室で行う第二次平衡機能検査がある。第一次平衡機能検査とは,一般には外来の診察室または平衡機能検査用の部屋にて簡単な器機を用いて行う検査である。コンピュータを使用した複雑な機械を用いた検査やCT,MRIなどの画像診断に比べ,病巣の詳細な診断などに関しては劣るのは当然であるが,ていねいな問診と合わせて検討すればかなり正確な障害部位診断が可能であり,第二次平衡機能検査を行うかどうかのスクリーニングにも役立つ。異常眼球運動を検査する第一次平衡機能検査としては,表1のように,自発眼振検査,注視眼振検査,頭位眼振検査,頭位変換眼振検査,頭振眼振検査,視運動性眼振検査(manual OKN test),追跡眼球運動検査(manual ETT)などがあり,第二次平衡機能検査としては,電気眼振計(electronystagmograph:ENG)を用いた検査が主になる。ENGを用いた検査に関しては他項で詳細な解説があると思われるので,本項では簡単な器機を用いた第一次平衡機能検査(簡易平衡機能検査)について解説する。
[3]迷路刺激検査
著者: 高橋正紘
ページ範囲:P.103 - P.110
はじめに
迷路刺激検査はセンサとしての迷路の機能を調べることを第一の目的としている。温度刺激検査,回転刺激検査,傾斜刺激検査(眼球反対回旋記録),電気刺激検査,迷路瘻孔検査などがある。臨床で主に行われるのは温度刺激検査,迷路瘻孔検査である。システムとしての前庭機能を知るうえで,回転中の固視を調べる検査も意義が大きい。
[4]ENG検査(視標追跡検査,視運動性眼振検査を含む)
著者: 渡辺行雄
ページ範囲:P.112 - P.122
はじめに
眼振計(electronystagmograph:ENG)は現時点でもっとも簡易に眼球運動を電気的に記録できる装置で,基礎的研究から一般臨床まで広い範囲に利用されている。本装置は耳鼻科領域で主に眼振の観察に使用されてきたために「ENG」と呼ばれてきたが,本来は眼振だけでなく種々の眼運動記録に利用できることから生理学,眼科領域で使われているように「electro-oculograph:EOG」と表現するのが適当かも知れない。しかし,「ENG」はこれまで耳鼻咽喉科で広く普及している用語であり,このまま表現することとする。本項ではENGに関する基礎的事項から,一般臨床,研究分野で実際にENGを使用する際に必要な事項について解説するとともに,ENGを使用した視刺激検査の実際について述べる。
[5]サーチコイルによる眼球運動記録
著者: 加藤功
ページ範囲:P.123 - P.127
はじめに
サーチコイルによる眼球運動を記録する原理は,磁界に置かれたコイルに磁界と成す角度に比例した電位が発生することを利用して,眼位,眼球運動を測定する方法である。眼球にコイルが装着され,スリップがなければ,測定域,安全性などに優れ,回旋運動の測定ができるなど眼球運動記録のなかで一番優れた計測法とされている1)。動物実験では手術によって強膜にコイルを埋め込む方法がとられており,人の場合はコンタクトレンズにコイルを組み込み眼球に装着させる方法がとられている2,3)。
3.耳管機能検査
耳管機能検査
著者: 牛呂公一
ページ範囲:P.129 - P.135
はじめに
中耳腔と鼻咽腔をつなぐ耳管には,中耳腔の換気・気圧調節作用と中耳腔よりの排泄作用などがあり,これらの作用により中耳機能を維持している。耳管機能の異常により種々の中耳疾患が発症すると考えられており,多種の耳管機能検査法が開発され臨床・研究面において施行されている(表1)。本項では主に一般臨床において用いられる各種耳管機能検査法について概説する。
4.顔面神経機能検査
[1]顔面筋スコアー
著者: 青山敬 , 喜多村健
ページ範囲:P.136 - P.142
はじめに
顔面筋スコアーは,顔面筋の動きを肉眼的に観察することにより顔面神経麻痺の程度を客観的,定量的に評価しようとする方法である。特殊な器具は必要なく,迅速,簡便な方法として,重症度の判定,回復過程の評価にその有用性は大きい。
BotmanとJongkees(1955)1)の試み以来,多くの研究者により独自の評価法が考案されてきたが,未だに世界共通の評価基準ができていないのが現状である。
[2]電気的機能検査
著者: 湊川徹
ページ範囲:P.143 - P.151
1.神経筋障害の電気生理学的検査
神経刺激による筋興奮性を観察し,神経変性による筋反応の低下を脱神経としてとらえたものである。
5.鼻腔通気度検査
鼻腔通気度検査
著者: 長谷川誠
ページ範囲:P.153 - P.159
1.検査法の原理
鼻腔通気度検査(rhinomanometry)は呼気,吸気の際の鼻腔の通気性を調べる検査法である。その指標として,鼻腔抵抗(nasal resistance)の測定が行われる。鼻腔抵抗(R)は,鼻腔を空気が流れる際に生じる鼻腔の前方と後方間の圧力差(P)を,その時の流量(V)で割った値である(R=P/V)。鼻腔内を流れる気流は,層流だけではなく乱流も生ずるので,圧力-流量関係は直線性を示さず,S字状のカーブを示す(図1)。
現在,流量はcm3/secで表し圧力はPaで表示する。したがって,鼻腔抵抗の単位はPa/cm3/secで示される。以前は,流量をL/sec,圧力をcmH2O,したがって,鼻腔抵抗をcmH20/L/secで表していたが,JIS規格の設定に伴って,前記の表記法に改められた。しかし,100Pa≒1cmH2Oなので,過去のデータを換算して,現在の表記法で表すことは比較的容易に行える。すなわち,鼻腔抵抗3.0cmH20/L/secはほぼO.3Pa/cm3/secに等しくなる。臨床検査法として用いられている鼻腔通気度検査は,大きく2つに分けられる。1つは前力誘導法(anterior rhinomanometry,アンテリオール法)であり,もう1つは後方誘導法である(posterior rhinomanometry,ポステリオール法)。前方誘導法はさらに,ノズル法とマスク法に分けられる。
前方誘導法と後方誘導法が鼻腔通気度を調べる臨床検査として一般に使われており,すでに測定装置については,JIS規格により,その標準化がなされている。国際的な標準化については,現在,鼻腔通気度国際標準化委員会(会長:PARClement教授,ベルギー)において進行中である。
6.嗅覚検査
嗅覚検査
著者: 古田茂
ページ範囲:P.161 - P.169
はじめに
耳鼻咽喉科医は聴覚,平衡覚,嗅覚,味覚などの感覚器官を取り扱っている。そして,それらの機能検査の判定に携わっている。嗅覚・味覚は化学受容器を介する感覚であるため,聴覚のように物理的受容器を介した電気生理学的検索が困難である。したがって,聴覚や平衡覚に比べて,嗅覚や味覚の機能検査の発達は乏しいと言わざるを得ない。臨床的には,嗅覚障害者は聴覚障害者に比べて,その障害の認識が低いと考えられる。また,嗅覚障害に付随する副鼻腔炎などの疾患への関心のほうが高く,嗅覚障害の治療は顧みられないという現実がある。
しかし,炎症性疾患の軽症化により,残存する障害に対する関心の高まりや,生活の質の向上に伴って嗅覚の必要性が見直されていることなどにより,最近では,嗅覚障害を主訴として耳鼻咽喉科を受診する患者の増加が認められている。さらに,若年者では,交通事故など頭部外傷の機会が増え,それに伴う嗅覚障害も増加している。したがって,これらの患者に対して,嗅覚機能を的確に把握することで耳鼻咽喉科医のinformed con—sentを果たすことができることは言うまでもない。
現在,耳鼻咽喉科外来では嗅覚検査として基準臭嗅覚検査や静脈性嗅覚検査が行われている。しかし,検査に伴う異臭や検査の煩雑さなどの理由で,すべての施設で行われていないようである。本項では,嗅覚検査の概要とその問題点について,従来われわれが用いてきた方法および最近欧米で行われている方法についても述べる。
7.味覚検査
味覚検査
著者: 池田稔 , 田中正美 , 冨田寛
ページ範囲:P.170 - P.176
1.味覚受容器
ヒトの味覚受容器は味蕾であり,口腔から下咽頭にかけて広範に存在している上皮性の突起である乳頭内に存在している。特に舌の前方2/3に散在する茸状乳頭,後力の舌縁に存在する葉状乳頭,舌根部に逆V字型に配列している有郭乳頭の中に多数存在している。軟口蓋の粘膜上に散在する乳頭(口蓋乳頭)内にも多数の味蕾が存在するが,その機能は若年者においては活発であるが,加齢により減退する傾向が強い1)。
8.嚥下機能検査
嚥下機能検査
著者: 前山忠嗣
ページ範囲:P.177 - P.185
はじめに
最近わが国も高齢化社会を迎え,脳血管障害や各種変性疾患に起因する嚥下障害が増加しつつあり,その取り扱いは重要な問題となってきている。また生存に必要な栄養は胃管や胃瘻造設によっても確保できるが,口から食べ物を摂取するという人間の根元的な欲求を満たすことは大切であり,生存の質を高めるという点からも嚥下障害の治療の重要性が増してきている。嚥下障害は病名ではなく症候名であり,その原因は多岐にわたり,また病態も様々である1).そのため治療は症例によって異なり,的確な治療を行うためには病態の詳細な把握が必要であり,各種の検査を行わねばならない。嚥下は第1期(口腔期),第2期(咽頭期),第3期(食道期)に分けられるが,本項では主として嚥下第2期の検査について述べる。
嚥下第2期は反射によって惹起され,多くの神経筋が関字し,いくつかの運動が連続して起こる極めて複雑で高度に統合化された運動である2, 3)。嚥下第2期には鼻咽腔は閉鎖されて鼻腔への逆流は防止され,喉頭は挙上閉鎖されて気道は防御され,咽頭内圧の上昇と輪状咽頭筋の弛緩による食道入口部の開大により食塊は咽頭より食道へと送り込まれる。これらの動きが十分に遂行されないと嚥下機能が障害される。
9.発声機能検査
発声機能検査
著者: 田中信三 , 日比正史 , 平野実
ページ範囲:P.187 - P.195
はじめに
発声機能検査は,主として,音声障害の程度を評価したり,音声障害に対して行った治療の成績を評価するために用いられる。したがって,その検査方法は,普遍的であること,簡便であること,音声障害の程度や病態をよく反映していることなどの条件を満たさなければならない。しかしながら,発声はそれ自体が複雑な過程を経て生じるものであり,単一の指標でその機能のすべてを表すことは不可能である。つまり,喉頭筋の作用で声門が閉鎖した時に呼気力により声帯が振動して発声が生じるという一連の過程における様々のレベルで音声障害が引き起こされるので,発声過程の各レベルを評価する複数の機能検査が必要になるわけである。
このような発声過程のレベルによってこれまで報告された発声に関連する検査を整理すると,1)喉頭筋の活動性を評価するための喉頭筋電図検査1,2) 2)声門の閉鎖状態と呼気の使用状態を評価するための空気力学的検査3〜6) 3)声帯振動を評価するためのストロボスコピー検査7,8) 4)発声された音声を人の聴覚印象で評価する聴覚心理学的検査9,10) 5)発声された音声を音響学的に評価する音響分析検査11〜14),さらに 6)発声の限界値を評価する声域検査15,16)となる。これらのうち,1)の喉頭筋電図検査は反回神経麻痺などのごく限られた喉頭疾患に対して行われる検査であり,一般的には,2)から6)までの検査を行えば十分である。
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92巻13号(2020年12月発行)
特集 カラー術中写真でよくわかる 達人による頭頸部がん拡大切除
92巻12号(2020年11月発行)
特集 漢方医学入門—耳鼻咽喉科で漢方薬を使いこなす
92巻11号(2020年10月発行)
特集 Voiceを診る—音声障害を知ろう!〔特別付録Web動画〕
92巻10号(2020年9月発行)
特集 今さら聞けない自己免疫疾患の基礎知識
92巻9号(2020年8月発行)
特集 唾液腺腫瘍の診療最前線
92巻8号(2020年7月発行)
特集 エキスパートに学ぶ手術記録の描き方
92巻7号(2020年6月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域の外傷を診る!—初期対応から根治療法まで
92巻6号(2020年5月発行)
特集 高齢者のめまいを治す
92巻5号(2020年4月発行)
増刊号 フローチャートと検査一覧で ひと目でわかる耳鼻咽喉科診療
92巻4号(2020年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科医が知っておくべきワクチン医療
92巻3号(2020年3月発行)
特集 頸部エコーを使いこなす—描出のコツと所見の読み方〔特別付録web動画〕
92巻2号(2020年2月発行)
特集 カラーアトラス 口腔・咽頭粘膜疾患—目で見て覚える鑑別ポイント
92巻1号(2020年1月発行)
特集 補聴器と人工聴覚器の最前線2020
91巻13号(2019年12月発行)
特集 舌がん・口腔がん治療の最前線〔特別付録web動画〕
91巻12号(2019年11月発行)
特集 診療で役に立つ味覚・嗅覚障害の知識
91巻11号(2019年10月発行)
特集 進化する経外耳道的内視鏡下耳科手術(TEES)—エキスパートに学ぶスタンダードな手術手技〔特別付録web動画〕
91巻10号(2019年9月発行)
特集 嚥下障害を診る!—プロに学ぶ実践スキル
91巻9号(2019年8月発行)
特集 内視鏡下鼻副鼻腔手術—エキスパートに学ぶスタンダードな手術手技(特別付録web動画)
91巻8号(2019年7月発行)
特集 耳管診療の手引き—基本から最新治療まで
91巻7号(2019年6月発行)
特集 甲状腺腫瘍の診療最前線
91巻6号(2019年5月発行)
特集 細菌感染に立ち向かう—抗菌薬使用の新常識
91巻5号(2019年4月発行)
増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法
91巻4号(2019年4月発行)
特集 初診時に必要十分な 問診・検査オーダー虎の巻
91巻3号(2019年3月発行)
特集 一側性難聴の現状とその対応
91巻2号(2019年2月発行)
特集 ここまできた! 頭頸部希少癌の治療戦略
91巻1号(2019年1月発行)
特集 役に立つ! アレルギー診療の最新情報
90巻13号(2018年12月発行)
特集 扁桃診療最前線—扁桃を取り巻く諸問題
90巻12号(2018年11月発行)
特集 見逃してはならない耳鼻咽喉科疾患—こんな症例には要注意!
90巻11号(2018年10月発行)
特集 今さら聞けないかぜ診療のABC
90巻10号(2018年9月発行)
特集 どこが変わった頭頸部癌診療ガイドライン
90巻9号(2018年8月発行)
特集 知っておきたい顎顔面形成外科の知識
90巻8号(2018年7月発行)
特集 知っておきたい遺伝学的検査と遺伝外来ABC
90巻7号(2018年6月発行)
特集 知っておきたい麻酔の知識
90巻6号(2018年5月発行)
特集 目からウロコ 内視鏡時代の臨床解剖
90巻5号(2018年4月発行)
増刊号 患者・家族への説明ガイド—正しく伝え,納得を引き出し,判断を促すために
90巻4号(2018年4月発行)
特集 基本診察・処置・手術のABC
90巻3号(2018年3月発行)
特集 頭頸部癌に対する薬物療法—最新情報
90巻2号(2018年2月発行)
特集② 知っておきたい眼科疾患の知識
90巻1号(2018年1月発行)
特集 こんなときどうする? 術中・術後のトラブル対応
89巻13号(2017年12月発行)
特集 どこが変わった頭頸部がんTNM分類
89巻12号(2017年11月発行)
特集 知っておきたい難治性副鼻腔疾患の診療
89巻11号(2017年10月発行)
特集② 知っておきたい耳鼻咽喉科の在宅医療
89巻10号(2017年9月発行)
特集 レーザー治療の最前線—コツとピットフォール
89巻9号(2017年8月発行)
特集 自宅でできるリハビリテーションのレシピ
89巻8号(2017年7月発行)
特集 ここが知りたい! 高齢化時代の頭頸部がん診療
89巻7号(2017年6月発行)
特集 耳鼻咽喉科で診る睡眠障害
89巻6号(2017年5月発行)
特集 抗菌薬を使いこなす
89巻5号(2017年4月発行)
増刊号 臨床力UP! 耳鼻咽喉科検査マニュアル
89巻4号(2017年4月発行)
特集 内視鏡手術の上達ポイント
89巻3号(2017年3月発行)
特集 女性と耳鼻咽喉科—診療のポイント
89巻2号(2017年2月発行)
特集 こどもの上手な診かた
89巻1号(2017年1月発行)
特集 めまい診療のNew Trend
88巻13号(2016年12月発行)
特集 聴神経腫瘍診療のNew Concept
88巻12号(2016年11月発行)
特集 外来に必須! 外用薬の上手な使い方
88巻11号(2016年10月発行)
特集 頸部郭清術のNew Concept
88巻10号(2016年9月発行)
特集 外リンパ瘻診療の新しい展開
88巻9号(2016年8月発行)
特集 頸部腫瘤を見極める
88巻8号(2016年7月発行)
特集 もう困らない! 異物摘出マニュアル
88巻7号(2016年6月発行)
特集 顔面神経麻痺—新たな展開
88巻6号(2016年5月発行)
特集 いまさら聞けない聴覚検査のABC
88巻5号(2016年4月発行)
増刊号 耳鼻咽喉科処方マニュアル
88巻4号(2016年4月発行)
特集 嚥下障害の完全マスター
88巻3号(2016年3月発行)
特集 新しい指定難病制度を理解する
88巻2号(2016年2月発行)
特集② がん免疫療法のブレイクスルー—免疫チェックポイント阻害薬
88巻1号(2016年1月発行)
特集 小児の中耳炎を究める
87巻13号(2015年12月発行)
特集 漢方薬を使いこなす
87巻12号(2015年11月発行)
特集 これだけは知っておこう—鼻出血への対応法
87巻11号(2015年10月発行)
特集 心へのアプローチ—心療耳鼻咽喉科外来
87巻10号(2015年9月発行)
特集 長引く咳を診る
87巻9号(2015年8月発行)
特集② 今また結核を見直す
87巻8号(2015年7月発行)
特集② 味と味覚障害の最前線
87巻7号(2015年6月発行)
特集 All about頭頸部再建—多彩な皮弁を使いこなす!
87巻6号(2015年5月発行)
特集 注意すべき真菌症診療の落とし穴
87巻5号(2015年4月発行)
増刊号 こんなときの対応法がわかる 耳鼻咽喉科手術ガイド
87巻4号(2015年4月発行)
特集 最新の補聴器診療—補聴器による聴覚リハビリテーション
87巻3号(2015年3月発行)
特集 痛みの鑑別診断
87巻2号(2015年2月発行)
特集 膿瘍—マネジメントとピットフォール
87巻1号(2015年1月発行)
特集 新しい治療機器
86巻13号(2014年12月発行)
特集 口腔粘膜の難治疾患への対応法
86巻12号(2014年11月発行)
特集② 創管理の最前線—知っておきたい形成外科の知識
86巻11号(2014年10月発行)
特集 インフルエンザ
86巻10号(2014年9月発行)
特集 咽頭癌・頸部食道癌の治療戦略Update
86巻9号(2014年8月発行)
特集 前庭機能検査の新展開
86巻8号(2014年7月発行)
特集② 緩和医療・支持療法を知る
86巻7号(2014年6月発行)
特集 鼻副鼻腔内視鏡手術Update
86巻6号(2014年5月発行)
特集② 歯科口腔外科の話題
86巻5号(2014年4月発行)
増刊号 画像診断パーフェクトガイド―読影のポイントとピットフォール
86巻4号(2014年4月発行)
特集 音声外科Update
86巻3号(2014年3月発行)
特集② 知っておきたい血液内科の知識―専門医の診方・治し方
86巻2号(2014年2月発行)
特集 小児難聴Update
86巻1号(2014年1月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の最新トピックス
85巻13号(2013年12月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域疾患の最新疫学
85巻12号(2013年11月発行)
特集② 耳鼻咽喉科領域のジェネリック医薬品とサプリメント
85巻11号(2013年10月発行)
特集 帰してはいけない耳鼻咽喉科外来患者
85巻10号(2013年9月発行)
特集② 知っておきたい消化器疾患の知識―専門医の診方・治し方
85巻9号(2013年8月発行)
特集 局所副腎皮質ステロイドの正しい使い方
85巻8号(2013年7月発行)
特集② 知っておきたい呼吸器疾患―専門医の診方・治し方
85巻7号(2013年6月発行)
特集 分子標的薬時代の耳鼻咽喉科診療―処方するとき,服用患者を診るときのポイント
85巻6号(2013年5月発行)
特集② 知っておきたい神経内科の知識―専門医の診方・治し方
85巻5号(2013年4月発行)
特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方
85巻4号(2013年4月発行)
特集 身につけたいリハビリテーションの最新スキル
85巻3号(2013年3月発行)
特集② コーンビームCT活用法
85巻2号(2013年2月発行)
特集 ここまでできる外来手術
85巻1号(2013年1月発行)
特集 花粉症の治療―新たな展開
84巻13号(2012年12月発行)
特集 メニエール病Update
84巻12号(2012年11月発行)
特集② 知っておきたい小児科の知識―専門医の診方・治し方
84巻11号(2012年10月発行)
特集 扁桃とアデノイドUpdate
84巻10号(2012年9月発行)
特集② 知っておきたい眼科の知識―専門医の診方・治し方
84巻9号(2012年8月発行)
特集 HPV・EBVと頭頸部腫瘍
84巻8号(2012年7月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域のアンチエイジング
84巻7号(2012年6月発行)
特集 診療ガイドラインのエッセンスとその活用法
84巻6号(2012年5月発行)
特集 耳鼻咽喉科手術におけるナビゲーションとモニタリング
84巻5号(2012年4月発行)
特集 最新の診療NAVI―日常診療必携
84巻4号(2012年4月発行)
特集 最新の漢方診療
84巻3号(2012年3月発行)
特集 知っておきたい精神神経科の知識―専門医の診方・治し方
84巻2号(2012年2月発行)
特集 ワクチン
84巻1号(2012年1月発行)
特集 日常診療で遭遇するトラブルへの対応
83巻13号(2011年12月発行)
特集 治りにくい症状への対応
83巻12号(2011年11月発行)
特集 知っておきたい皮膚科の知識―専門医の診方・治し方
83巻11号(2011年10月発行)
特集 こんなときどうする?―鼻科手術編
83巻10号(2011年9月発行)
特集 これを読めばPETがわかる
83巻9号(2011年8月発行)
特集 こんなときどうする?―耳科手術編
83巻8号(2011年7月発行)
特集 知っておきたい唾液腺疾患
83巻7号(2011年6月発行)
特集 こんなときどうする?―頭頸部外科編
83巻6号(2011年5月発行)
特集 最新技術―補聴器と人工中耳・人工内耳
83巻5号(2011年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科感染症の完全マスター
83巻4号(2011年4月発行)
特集 特殊疾患への対応
83巻3号(2011年3月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―疼痛への対応
83巻2号(2011年2月発行)
特集 診療所における工夫―私はこうしている
83巻1号(2011年1月発行)
特集 めまい―最新のトピックス
82巻13号(2010年12月発行)
特集 耳鼻咽喉科における心因性疾患とその対応
82巻12号(2010年11月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―書類作成と留意点
82巻11号(2010年10月発行)
特集 表在癌の新しい対応
82巻10号(2010年9月発行)
特集 好酸球関連の病変
82巻9号(2010年8月発行)
82巻8号(2010年7月発行)
82巻7号(2010年6月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域と感染症
82巻6号(2010年5月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域の術後機能評価
82巻5号(2010年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の検査マニュアル―方法・結果とその解釈
82巻4号(2010年4月発行)
82巻3号(2010年3月発行)
特集 診療ガイドライン・診療の手引き概要
82巻2号(2010年2月発行)
82巻1号(2010年1月発行)
特集 急性感音難聴の取り扱い
81巻13号(2009年12月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―知っておきたい臨床解剖
81巻12号(2009年11月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―外来手技とインシデント・アクシデント
81巻11号(2009年10月発行)
特集 聴覚障害を生じる薬物
81巻10号(2009年9月発行)
特集 放射線治療における有害事象
81巻9号(2009年8月発行)
81巻8号(2009年7月発行)
81巻7号(2009年6月発行)
特集 最近の頭頸部癌治療
81巻6号(2009年5月発行)
特集 リスクマネジメント
81巻5号(2009年4月発行)
特集 頭頸部再建外科―日常臨床から理論まで
81巻4号(2009年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科とチーム医療の実践(3)
81巻3号(2009年3月発行)
特集 診療所で必要な救急処置
81巻2号(2009年2月発行)
81巻1号(2009年1月発行)
特集 耳鼻咽喉科とチーム医療の実践(2)糖尿病合併者のステロイド療法
80巻13号(2008年12月発行)
特集 聴神経腫瘍の治療:症例呈示と治療原則
80巻12号(2008年11月発行)
特集 耳鼻咽喉科とチーム医療の実践(1)小児難聴児への対応
80巻11号(2008年10月発行)
80巻10号(2008年9月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―疾患とその処方例
80巻9号(2008年8月発行)
80巻8号(2008年7月発行)
特集 嚥下障害手術のコツ
80巻7号(2008年6月発行)
80巻6号(2008年5月発行)
80巻5号(2008年4月発行)
特集 オフィスサージャリー・ショートステイサージャリー
80巻4号(2008年4月発行)
特集 女性と耳鼻咽喉科疾患
80巻3号(2008年3月発行)
80巻2号(2008年2月発行)
80巻1号(2008年1月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―症例報告発表・論文執筆のコツ,注意点
79巻13号(2007年12月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―外来処置,手術のコツ,注意点
79巻12号(2007年11月発行)
79巻11号(2007年10月発行)
特集 地域医療との共生―術後処置の依頼と紹介
79巻10号(2007年9月発行)
79巻9号(2007年8月発行)
特集 耳鼻咽喉科関連の資格等の取得について
79巻8号(2007年7月発行)
79巻7号(2007年6月発行)
特集 新生児聴覚検診の役割
79巻6号(2007年5月発行)
79巻5号(2007年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科のリハビリテーション―症例を中心に
79巻4号(2007年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域の真菌感染の治療
79巻3号(2007年3月発行)
79巻2号(2007年2月発行)
特集 抗菌薬のファースト・チョイス
79巻1号(2007年1月発行)
特集 頭頸部領域の温度外傷・化学的腐食の取り扱い
78巻13号(2006年12月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―手術手技とコツ
78巻12号(2006年11月発行)
78巻11号(2006年10月発行)
特集 スポーツと耳鼻咽喉科疾患
78巻10号(2006年9月発行)
78巻9号(2006年8月発行)
特集 耳鼻咽喉科疾患と高齢者(65歳以上)への対応
78巻8号(2006年7月発行)
78巻7号(2006年6月発行)
特集 知っておきたい耳鼻咽喉科疾患の病理
78巻6号(2006年5月発行)
78巻5号(2006年4月発行)
78巻4号(2006年4月発行)
特集 甲状腺疾患の診断と治療
78巻3号(2006年3月発行)
特集 突発性難聴の今
78巻2号(2006年2月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域の疼痛
78巻1号(2006年1月発行)
特集 耳鼻咽喉科とウイルス
77巻13号(2005年12月発行)
77巻12号(2005年11月発行)
特集 耳管機能検査
77巻11号(2005年10月発行)
特集 副鼻腔炎
77巻10号(2005年9月発行)
特集 嗄声の診断と治療
77巻9号(2005年8月発行)
77巻8号(2005年7月発行)
特集 頸部リンパ節腫脹
77巻7号(2005年6月発行)
特集 補聴器に関する最近の変化
77巻6号(2005年5月発行)
特集 囊胞性疾患
77巻5号(2005年4月発行)
特集 聴力改善手術
77巻4号(2005年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域の異物とその摘出法
77巻3号(2005年3月発行)
特集 味覚・嗅覚障害
77巻2号(2005年2月発行)
77巻1号(2005年1月発行)
特集 顔面神経麻痺
76巻13号(2004年12月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の癌化学療法レジメン
76巻12号(2004年11月発行)
76巻11号(2004年10月発行)
76巻10号(2004年9月発行)
特集 頭頸部癌の治療指針―私たちはこうしている―
76巻9号(2004年8月発行)
特集 頭頸部癌の治療指針―私たちはこうしている―
76巻8号(2004年7月発行)
特集 頭頸部癌の治療指針―私たちはこうしている―
76巻7号(2004年6月発行)
特集 頭頸部癌の治療指針―私たちはこうしている―
76巻6号(2004年5月発行)
特集 頭頸部癌の治療指針―私たちはこうしている―
76巻5号(2004年4月発行)
特集 上気道アレルギーを診る
76巻4号(2004年4月発行)
特集 画像・動画の保存とプレゼンテーション
76巻3号(2004年3月発行)
特集 好酸球性中耳炎
76巻2号(2004年2月発行)
特集 人工聴覚手術の現況
76巻1号(2004年1月発行)
75巻13号(2003年12月発行)
特集 電子カルテの現在と将来
75巻12号(2003年11月発行)
75巻11号(2003年10月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科におけるナビゲーション手術
75巻10号(2003年9月発行)
75巻9号(2003年8月発行)
特集 いびきの治療
75巻8号(2003年7月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域の皮膚・粘膜疾患
75巻7号(2003年6月発行)
75巻6号(2003年5月発行)
75巻5号(2003年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の機能検査―何がどこまでわかるか―
75巻4号(2003年4月発行)
75巻3号(2003年3月発行)
75巻2号(2003年2月発行)
特集 薬物による聴覚障害
75巻1号(2003年1月発行)
74巻13号(2002年12月発行)
特集 身体障害者福祉法と耳鼻咽喉科
74巻12号(2002年11月発行)
特集 急性感音難聴
74巻11号(2002年10月発行)
特集 小児の人工内耳
74巻10号(2002年9月発行)
74巻9号(2002年8月発行)
特集 難治性副鼻腔炎の治療
74巻8号(2002年7月発行)
74巻7号(2002年6月発行)
74巻6号(2002年5月発行)
特集 私のクリニック
74巻5号(2002年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科における手術の危険度
74巻4号(2002年4月発行)
74巻3号(2002年3月発行)
74巻2号(2002年2月発行)
トピックス めまいの治療
74巻1号(2002年1月発行)
トピックス 院内感染の現況とその取り扱い
73巻13号(2001年12月発行)
73巻12号(2001年11月発行)
トピックス 心身医学と耳鼻咽喉科
73巻11号(2001年10月発行)
73巻10号(2001年9月発行)
トピックス 嚥下障害
73巻9号(2001年8月発行)
73巻8号(2001年7月発行)
73巻7号(2001年6月発行)
73巻6号(2001年5月発行)
トピックス 耳鼻咽喉科・頭頸部外科と遺伝子解析
73巻5号(2001年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の新しい器械,器具
73巻4号(2001年4月発行)
トピックス クリニカルパスとその周辺
73巻3号(2001年3月発行)
73巻2号(2001年2月発行)
トピックス 今話題の花粉症
73巻1号(2001年1月発行)
72巻13号(2000年12月発行)
72巻12号(2000年11月発行)
トピックス 補聴器とその適合
72巻11号(2000年10月発行)
トピックス 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域のレーザー治療—その適応と成績
72巻10号(2000年9月発行)
72巻9号(2000年8月発行)
72巻8号(2000年7月発行)
72巻7号(2000年6月発行)
72巻6号(2000年5月発行)
72巻5号(2000年4月発行)
特集 全身疾患と耳鼻咽喉科
72巻4号(2000年4月発行)
72巻3号(2000年3月発行)
トピックス 結核と耳鼻咽喉科
72巻2号(2000年2月発行)
72巻1号(2000年1月発行)
トピックス 耳鼻咽喉科と奇形
71巻13号(1999年12月発行)
71巻12号(1999年11月発行)
トピックス ことばの障害と耳鼻咽喉科
71巻11号(1999年10月発行)
71巻10号(1999年9月発行)
トピックス めまい—私の考え方
71巻9号(1999年8月発行)
71巻8号(1999年7月発行)
71巻7号(1999年6月発行)
71巻6号(1999年5月発行)
71巻5号(1999年4月発行)
特集 再建外科
71巻4号(1999年4月発行)
71巻3号(1999年3月発行)
71巻2号(1999年2月発行)
71巻1号(1999年1月発行)
70巻13号(1998年12月発行)
70巻12号(1998年11月発行)
トピックス 頭頸部癌—私の治療方針と成績(その3)
70巻11号(1998年10月発行)
70巻10号(1998年9月発行)
トピックス 頭頸部癌—私の治療方針と成績(その2)
70巻9号(1998年8月発行)
70巻8号(1998年7月発行)
トピックス 頭頸部癌—私の治療方針と成績(その1)
70巻7号(1998年6月発行)
70巻6号(1998年5月発行)
トピックス ベル麻痺の診断と治療—最近の知見
70巻5号(1998年4月発行)
特集 高齢者の耳鼻咽喉科・頭頸部疾患—治療とリハビリのてびき
70巻4号(1998年4月発行)
70巻3号(1998年3月発行)
70巻2号(1998年2月発行)
70巻1号(1998年1月発行)
69巻13号(1997年12月発行)
69巻12号(1997年11月発行)
トピックス 頭頸部領域の乳頭腫—その基礎と臨床
69巻11号(1997年10月発行)
69巻10号(1997年9月発行)
トピックス 鼻アレルギーの診断と治療—最近の知見
69巻9号(1997年8月発行)
69巻8号(1997年7月発行)
69巻7号(1997年6月発行)
69巻6号(1997年5月発行)
特集 外傷と耳鼻咽喉科
69巻5号(1997年5月発行)
69巻4号(1997年4月発行)
69巻3号(1997年3月発行)
69巻2号(1997年2月発行)
トピックス 口腔疾患の診断と治療
69巻1号(1997年1月発行)
68巻13号(1996年12月発行)
68巻12号(1996年11月発行)
68巻11号(1996年10月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科手術マニュアル—私の方法
68巻10号(1996年10月発行)
68巻9号(1996年9月発行)
68巻8号(1996年8月発行)
トピックス 聴神経腫瘍
68巻7号(1996年7月発行)
68巻6号(1996年6月発行)
68巻5号(1996年5月発行)
68巻4号(1996年4月発行)
68巻3号(1996年3月発行)
68巻2号(1996年2月発行)
68巻1号(1996年1月発行)
67巻13号(1995年12月発行)
67巻11号(1995年11月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の画像診断
67巻12号(1995年11月発行)
67巻10号(1995年10月発行)
トピックス ウェゲナー肉芽腫症の診断と治療
67巻9号(1995年9月発行)
67巻8号(1995年8月発行)
67巻7号(1995年7月発行)
トピックス 下咽頭・頸部食道癌の治療とその成績
67巻6号(1995年6月発行)
67巻5号(1995年5月発行)
67巻4号(1995年4月発行)
67巻3号(1995年3月発行)
トピックス 日帰り手術
67巻2号(1995年2月発行)
67巻1号(1995年1月発行)
トピックス 耳鼻咽喉・頭頸部領域のスポーツ外傷
66巻13号(1994年12月発行)
66巻12号(1994年11月発行)
トピックス メディカルフォトテクニック
66巻11号(1994年10月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域 腫脹の診断
66巻10号(1994年10月発行)
66巻9号(1994年9月発行)
トピックス 耳鼻咽喉科領域の真菌症—診断と治療
66巻8号(1994年8月発行)
66巻7号(1994年7月発行)
66巻6号(1994年6月発行)
トピックス 耳管機能とその評価
66巻5号(1994年5月発行)
66巻4号(1994年4月発行)
66巻3号(1994年3月発行)
トピックス 頭頸部領域の悪性リンパ腫
66巻2号(1994年2月発行)
66巻1号(1994年1月発行)
65巻13号(1993年12月発行)
65巻12号(1993年11月発行)
65巻11号(1993年10月発行)
特集 耳鼻咽喉科の機能検査マニュアル
65巻10号(1993年10月発行)
65巻9号(1993年9月発行)
65巻8号(1993年8月発行)
65巻7号(1993年7月発行)
トピックス 耳鼻咽喉科とリハビリテーション
65巻6号(1993年6月発行)
65巻5号(1993年5月発行)
65巻4号(1993年4月発行)
65巻3号(1993年3月発行)
トピックス 耳鼻咽喉頭頸部領域の自己免疫疾患—最近の知見
65巻2号(1993年2月発行)
65巻1号(1993年1月発行)
トピックス 環境と耳鼻咽喉科
64巻13号(1992年12月発行)
トピックス メニエール病の診断と治療
64巻12号(1992年11月発行)
64巻10号(1992年10月発行)
トピックス 内視鏡による診療・最近の進歩
64巻11号(1992年10月発行)
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 症候群事典
64巻9号(1992年9月発行)
64巻8号(1992年8月発行)
トピックス 耳小骨連鎖再建術
64巻7号(1992年7月発行)
64巻6号(1992年6月発行)
64巻5号(1992年5月発行)
トピックス 補聴器の処方
64巻4号(1992年4月発行)
トピックス 頸部腫瘤の穿刺吸引細胞診
64巻3号(1992年3月発行)
64巻2号(1992年2月発行)
64巻1号(1992年1月発行)
トピックス 副鼻腔のエアロゾル療法
63巻13号(1991年12月発行)
63巻12号(1991年11月発行)
トピックス 耳鼻咽喉科領域の異物とその除去法
63巻11号(1991年11月発行)
特集 外来診療マニュアル—私はこうしている
63巻10号(1991年10月発行)
63巻9号(1991年9月発行)
63巻8号(1991年8月発行)
トピックス 舌癌の治療
63巻7号(1991年7月発行)
63巻6号(1991年6月発行)
トピックス 耳鼻咽喉科医のための甲状腺疾患
63巻5号(1991年5月発行)
63巻4号(1991年4月発行)
63巻3号(1991年3月発行)
トピックス 高齢者と耳鼻咽喉科・愁訴と対応
63巻2号(1991年2月発行)
63巻1号(1991年1月発行)
62巻13号(1990年12月発行)
トピックス 鼻茸
62巻12号(1990年11月発行)
トピックス 聴力改善手術
62巻11号(1990年10月発行)
トピックス 心因性難聴
62巻10号(1990年10月発行)
症例特集 頭頸部腫瘍
62巻9号(1990年9月発行)
トピックス 嗅覚障害
62巻8号(1990年8月発行)
トピックス 小児副鼻腔炎
62巻7号(1990年7月発行)
トピックス 顔面神経麻痺
62巻6号(1990年6月発行)
トピックス 人工中耳・人工内耳
62巻5号(1990年5月発行)
トピックス 嚥下障害
62巻4号(1990年4月発行)
トピックス ダニとアレルギー
62巻3号(1990年3月発行)
トピックス 頭頸部癌に対する制癌剤の選択
62巻2号(1990年2月発行)
トピックス 音声外科
62巻1号(1990年1月発行)
トピックス 耳音響放射