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特集 耳鼻咽喉科の機能検査マニュアル 1.聴覚検査
[4]耳嶋検査
著者: 馬場俊吉1
所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.31 - P.37
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耳鳴検査は主観的な耳鳴を客観的にとらえ評価することで,自覚的な耳鳴の性質を第三者が多少なりともうかがい知ることのできる方法である。耳鳴は身体内に機械的な音源をもつ他覚的耳鳴と音刺激なしに音感覚を生ずる自覚的耳鳴に分けられる。他覚的耳鳴症例は少なく,その音源を診断することは比較的容易である。一方,自覚的耳鳴は主観的な訴えであり,自覚する音感覚も身体的,精神的要因や生活環境,自然現象によって変化するものも多い。このため,主観を指標に耳鳴を正確に評価することは困難であり,主観的な耳鳴をできるだけ客観的にとらえ評価する必要性がある。耳鳴を客観的に評価することは,耳鳴の経時的変化や治療経過および治療効果を判定する上でも重要である。また,詳細な問診,耳鼻咽喉科的一般検査や聴覚検査を行い耳鳴の原因疾患を確定することは,耳鳴治療にとって必要不可欠である。
耳鳴検査は主観的な耳鳴を客観的にとらえ評価することで,自覚的な耳鳴の性質を第三者が多少なりともうかがい知ることのできる方法である。耳鳴は身体内に機械的な音源をもつ他覚的耳鳴と音刺激なしに音感覚を生ずる自覚的耳鳴に分けられる。他覚的耳鳴症例は少なく,その音源を診断することは比較的容易である。一方,自覚的耳鳴は主観的な訴えであり,自覚する音感覚も身体的,精神的要因や生活環境,自然現象によって変化するものも多い。このため,主観を指標に耳鳴を正確に評価することは困難であり,主観的な耳鳴をできるだけ客観的にとらえ評価する必要性がある。耳鳴を客観的に評価することは,耳鳴の経時的変化や治療経過および治療効果を判定する上でも重要である。また,詳細な問診,耳鼻咽喉科的一般検査や聴覚検査を行い耳鳴の原因疾患を確定することは,耳鳴治療にとって必要不可欠である。
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