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原著
当科における聴神経腫瘍の統計的観察—画像診断の変遷と診断における耳鼻科医の役割
著者: 長場章1 五十嵐秀一1 関聡1 中野雄一1
所属機関: 1新潟大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.910 - P.914
文献購入ページに移動聴神経腫瘍は難聴,耳鳴,めまいなど耳鼻咽喉科領域の症状で発症することが多く,これまで耳鼻科医が診断に大きな役割を果たしてきた。近年CTやMRIの発達によりその診断は容易となり,患者が脳外科や神経内科を受診しても,機能的な精査を行うことなくCT,MRIなどで内耳道腫瘍,小腫瘍が発見される例も多い。そのため神経耳科学的検査のもつ意義,耳鼻科医の聴神経腫瘍診断に対する寄与を再検討する必要がある。今回われわれは聴神経腫瘍について統計的観察を行い,画像診断法の変遷とそれに伴う耳鼻科医の聴神経腫瘍診断における役割について,若干の文献的考察を加えた。
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