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医療ガイドライン
頭痛診療における耳鼻科医の新しい役割
著者: 調賢哉1 調信一郎1
所属機関: 1調クリニック(耳鼻咽喉科気管食道科)
ページ範囲:P.962 - P.966
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耳鼻咽喉科外来に頭痛を主訴として訪れる患者は多い。片頭痛,緊張型頭痛,群発頭痛のような機能的頭痛もかなり多いが,耳鼻科本来の疾患である副鼻腔炎,アレルギー性鼻炎および中耳疾患などに基づく器質的頭痛もかなり多く,これらについては従来より述べられているところである1)。
今回,私どもは従来より原因が解明されなかった頭痛のうち,画像診断の進歩によって早期診断が可能となった蝶形骨洞病変および小児副鼻腔炎に基づく頭痛およびその治療について述べ,さらに最近,P.Bonaccorsiにより提唱され始めた“primary headache”に対する“neurovascular de-compressive septo-ethmoid-sphenectomy”について言及し,諸賢のご参考に供したい。
耳鼻咽喉科外来に頭痛を主訴として訪れる患者は多い。片頭痛,緊張型頭痛,群発頭痛のような機能的頭痛もかなり多いが,耳鼻科本来の疾患である副鼻腔炎,アレルギー性鼻炎および中耳疾患などに基づく器質的頭痛もかなり多く,これらについては従来より述べられているところである1)。
今回,私どもは従来より原因が解明されなかった頭痛のうち,画像診断の進歩によって早期診断が可能となった蝶形骨洞病変および小児副鼻腔炎に基づく頭痛およびその治療について述べ,さらに最近,P.Bonaccorsiにより提唱され始めた“primary headache”に対する“neurovascular de-compressive septo-ethmoid-sphenectomy”について言及し,諸賢のご参考に供したい。
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