文献詳細
原著
めまい患者のQOL
著者: 浅井美洋1 梅村和夫1 野末道彦1 安原秋夫2 関敦郎3 永田勝太郎4
所属機関: 1浜松医科大学耳鼻咽喉科学教室 2共立菊川総合病院耳鼻咽喉科 3聖隷三方原病院耳鼻咽喉科 4浜松医科大学保健管理センター
ページ範囲:P.1031 - P.1034
文献概要
近年,社会の高齢化や医療の専門分化が進み,医療の量的側面に加え質的側面までもが問われるようになってきた。いわゆるQOL(Quality ofLife)という概念が登場し,「生命の質」1)に重きを置いた診療の必要性が叫ばれている。従来,めまいの治療効果判定は主として自覚症状や他覚検査所見を指標として行われてきたが,今後,このQOLという観点から評価することも検討されるべきである。そこで今回我々はめまい患者における治療前後のQOLについて自記式質問紙法による追跡調査を行い,めまい症状並びに日常生活支障度との相関を中心に統計学的に検討したのでここに報告する。
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