文献詳細
文献概要
目でみる耳鼻咽喉科
外鼻再建—リーシュマニア症による鞍鼻の治療
著者: 田原真也1 天津睦郎1 井上健造2
所属機関: 1神戸大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2兵庫県立成人病センター耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.94 - P.95
文献購入ページに移動症例:48歳,女。ブラジルで日系移民の子として出生,10歳ごろ,日本に帰国。その後鼻汁などの症状があり,耳鼻科を受診し,蓄膿といわれて加療していたが,改善しなかった。1991年2月兵庫県立成人病センター耳鼻科を受診し,皮内反応(モンテネグロテスト)によってリーシュマニア感染と診断され,約3か月間スチブノールによる薬剤療法を行った。この結果,原疾患は治癒したが,鼻中隔と鼻柱欠損による鞍鼻変形を残した(図1)。
掲載誌情報