文献詳細
原著
Crow-Fukase症候群(高月病)における多発性血管腫の治療経験
著者: 太田修司1 袴田勝1
所属機関: 1八戸市立市民病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.133 - P.138
文献概要
耳鼻科医にとって馴染みのない病名であるが,Crow-Fukase症候群あるいは高月病といい(以下,本症候群と略),多発性神経炎を主とし,皮膚変化や性ホルモンを中心とした内分泌障害など多彩な症状を呈する,主として内科に多い疾患がある。30%の頻度で皮膚血管腫が発現し,皮膚科医による考察も数件あるが1,2),これまで耳鼻科的観点からの報告はなかった。鼻腔,喉頭に発生した血管腫から出血をきたし,手術的治療を必要とした症例に遭遇したので,その治療経過を述べる。
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