文献詳細
文献概要
講座 頭頸部外科に必要な局所解剖・2
頸部の筋
著者: 佐藤達夫1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第2解剖
ページ範囲:P.161 - P.169
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頸部はしばしば充実した円柱にたとえられる。その中味のうちで最も大量を占めるのは筋である。第6頸椎(C6)の高さのCT写真上で断面積を計測すると,筋の占める範囲は,総断面積の約1/2(男50.5%,女44.2%)に及ぶという1)。筋の塊はいくつかのグループに分割され,さらに細分されて複雑に配列している。筋は豊富な血流を受け入れ,またかならず支配神経を引き込んでいるので,頸部の手術においても重大な関心を払う必要がある。ここでは頸部の手術に関連の深い筋について検討する。
頸部はしばしば充実した円柱にたとえられる。その中味のうちで最も大量を占めるのは筋である。第6頸椎(C6)の高さのCT写真上で断面積を計測すると,筋の占める範囲は,総断面積の約1/2(男50.5%,女44.2%)に及ぶという1)。筋の塊はいくつかのグループに分割され,さらに細分されて複雑に配列している。筋は豊富な血流を受け入れ,またかならず支配神経を引き込んでいるので,頸部の手術においても重大な関心を払う必要がある。ここでは頸部の手術に関連の深い筋について検討する。
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