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文献概要
トピックス 耳鼻咽喉頭頸部領域の自己免疫疾患—最近の知見
再発性多発軟骨炎
著者: 荻野敏1
所属機関: 1大阪大学医学部耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.203 - P.208
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多くの疾患の発症,病態に免疫はかかわっている。自己免疫疾患は,免疫系の異常な反応により引き起こされた疾患である。耳鼻咽喉頭頸部領域においても,多くの自己免疫疾患や自己免疫反応が病態にかかわっていると考えられている疾患がある。再発性多発軟骨炎は,シェーグレン症候群などとならび当科領域における代表的な自己免疫疾患と言えよう。
再発性多発軟骨炎(Relapsing Polychondritis,RP)は,全身の軟骨組織が系統的に炎症症状を呈していく予後不良の疾患である。臨床的には,耳介軟骨炎,角膜炎,鞍鼻,気道症状,内耳症状など,多彩な症状を呈する比較的稀な疾患である。耳介,鼻,気道症状を初発とすることが多いことから,耳鼻咽喉科と極めて関係が深いと言える。
多くの疾患の発症,病態に免疫はかかわっている。自己免疫疾患は,免疫系の異常な反応により引き起こされた疾患である。耳鼻咽喉頭頸部領域においても,多くの自己免疫疾患や自己免疫反応が病態にかかわっていると考えられている疾患がある。再発性多発軟骨炎は,シェーグレン症候群などとならび当科領域における代表的な自己免疫疾患と言えよう。
再発性多発軟骨炎(Relapsing Polychondritis,RP)は,全身の軟骨組織が系統的に炎症症状を呈していく予後不良の疾患である。臨床的には,耳介軟骨炎,角膜炎,鞍鼻,気道症状,内耳症状など,多彩な症状を呈する比較的稀な疾患である。耳介,鼻,気道症状を初発とすることが多いことから,耳鼻咽喉科と極めて関係が深いと言える。
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