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原著
低出力レーザーによる扁桃誘発試験の試み
著者: 山本真一郎1 伊藤博隆1 西村穣2 北條郷明1 櫻井隆寛1 間宮紳一郎1 田中伊佐武3 宮本直哉1 馬場駿吉1
所属機関: 1名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2名古屋第二赤十字病院耳鼻咽喉科 3一宮市民病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.303 - P.306
文献購入ページに移動扁桃病巣感染症疑いの症例に対して,扁桃誘発試験の結果は,扁桃摘出術の適応を決める際の重要な指標となる。しかしながら当教室における最近のデータは,これらの検査結果の陽性群の扁摘後の二次疾患の改善とは必ずしも相関していないという結果であった1)。また扁桃誘発試験の結果が陰性であったにもかかわらず,扁摘後に劇的に二次疾患が改善される症例に遭遇することもしばしば経験する。患者にとってより負担が少なく術後の二次疾患改善を推定できる診断方法の確立が各研究者によつて試みられているが,今回われわれは低出力レーザーを用いた扁桃誘発試験を試み,従来より施行されている超短波刺激法による誘発試験と比較して検討した。
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