文献詳細
文献概要
原著
口唇・口腔癌の集学的治療—過去17年間の臨床経験から
著者: 山田弘之1 山際幹和1 坂倉康夫1 野本由人2 豊田俊2
所属機関: 1三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2三重大学医学部放射線科
ページ範囲:P.385 - P.390
文献購入ページに移動頭頸部癌の中で,口唇・口腔癌は喉頭癌と並んで頻度が高く,その領域が構音・咀嚼・嚥下に関与しているため,治療に際して常にquality of lifeが問題となる。また,その治療成績は期待どおりに向上しているとは言いがたく,発生頻度が高いだけに依然として頭頸部外科医を悩ましている疾患である。しかし一方では,近年の癌治療法の進歩は著しく,その動向によっては,今後治療成績の向上が期待できる疾患であると考える。
今回,三重大学耳鼻咽喉科において過去17年間に経験した口唇・口腔癌症例を検討し,集学的治療の問題について考察した。
掲載誌情報