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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科65巻5号

1993年05月発行

原著

大阪大学における鼻アレルギーの現況(第24報)—アスピリン喘息と嗅覚障害

著者: 荻野敏1 伊藤敬子1 入船盛弘2 菊守寛2

所属機関: 1大阪大学医学部耳鼻咽喉科 2大阪府立羽曳野病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.395 - P.398

文献概要

はじめに
 アスピリン喘息(aspirin-induced asthma, AIA)はアスピリン過敏症,喘息,鼻茸をtriasとする疾患である。本症については既に多くの報告があり,われわれも耳鼻咽喉科から見たAIAというものについていくつか報告1-4)している。
 AIAの症状としては,喘息,呼吸困難などの下気道症状,くしゃみ,水性鼻汁,鼻閉の鼻アレルギー症状に加え嗅覚脱出などの嗅覚障害を伴うことが多いことも知られている。従来からの報告でも,われわれの経験でも100%に近い症例で訴えている。このような重要な症状にもかかわらず,現在までAIAの嗅覚について詳細に検討した報告は見られない。
 以上のことから,今回AIAにおいて嗅覚検査を行ったところ,興味ある成績が認められたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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