文献詳細
原著
スポーツ顔面外傷の臨床統計—最近5年間の経験
著者: 飯沼壽孝1 広田佳治2 善浪弘善1 吉岡克己1 松崎真樹1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院耳鼻咽喉科 2公立昭和病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.427 - P.430
文献概要
顔面外傷全般に関する臨床統計の報告は数多いが,スポーツに限った報告は少ない。またここに言う顔面外傷はそのほとんどが骨折症例に関するもので,われわれの以下に報告する74症例において71症例が骨折である。顔面外傷のうち,スポーツ外傷が占める比率は,報告者の専門科によって異なるが,藤野1)の150症例では14%,椋代ら2)の52症例では38.5%,松永ら3)の68症例では21%,われわれの221症例では33.5%である。今回はスポーツ外傷に限っての臨床統計を発表して,その特徴を述べるが,顔面外傷全般との比較検討は稿を改めることにする。
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