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原著
下咽頭・頸部食道癌の臨床的検討—当科における過去10年間の治療経験
著者: 山田弘之1 宮原幸則1 服部雅彦1 山際幹和1 間島雄一1 鵜飼幸太郎1 坂倉康夫1
所属機関: 1三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.431 - P.436
文献購入ページに移動下咽頭および頸部食道癌は頭頸部腫瘍の中で症例数は少ないもののその予後はとりわけ不良であり,頭頸部外科の各施設において常に課題となる疾患群である。近接する喉頭癌の治療成績が向上する中で,さらに手術手技が開発されているにも拘わらず,依然として予後を向上させられないのが現実である。その理由は既に諸家1-3)においても検討されてはいるが,今回われわれは三重大学耳鼻咽喉科において行われた下咽頭・頸部食道癌治療症例を検討し,治療成績の向上に何が欠けているのかを明瞭にするべく,若干の文献的考察を加え報告する。
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