icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科65巻7号

1993年07月発行

原著

甲状腺に発生したBenign Lymphoepithelial Lesionの1例

著者: 後藤みずほ1 大橋正實1 犬山征夫2

所属機関: 1耳鼻咽喉科麻生病院 2北海道大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.569 - P.573

文献概要

 はじめに
 Benign lyrnphoepithelial lesion(以下BLL)は,1952年Godwinが初めて報告したもので,臨床的には唾液腺や涙腺が片側性,あるいは両側性に,多くは無痛性に腫大する疾患である。組織学的には,腺房細胞の萎縮消失と小葉内導管周囲の線維化と著明なリンパ球浸潤がみられ,筋上皮島(EMEI)の形成を特微としている。
 甲状腺組織には種々の腫瘍および腫瘍様病変があることが知られているが,病理組織学的にBLLと同じ所見を呈ける病変を認めたという報倍は見当たらない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら