文献詳細
原著
文献概要
はじめに
20歳未満の頭頸部悪性腫瘍はその頻度は少なく,頭頸部悪性腫瘍の1%を占めるにすぎない1)。成人と若年者の腫瘍では,病理組織ひとつをとっても,成人は扁平上皮癌が多い一方,若年者では非上皮性の占める割合が多く,両者は様相が異なる。それゆえ若年者では成人とは違った注意,対応が必要と思われる。若年者の症例が少ないためか,それをまとめた報告も少ない。そこで若年者の頭頸部悪性腫瘍の実態を把握するため,1981年より92年までの12年間に当科で治療を行った20歳未満の頭頸部悪姓腫瘍患者13名について検討した。
20歳未満の頭頸部悪性腫瘍はその頻度は少なく,頭頸部悪性腫瘍の1%を占めるにすぎない1)。成人と若年者の腫瘍では,病理組織ひとつをとっても,成人は扁平上皮癌が多い一方,若年者では非上皮性の占める割合が多く,両者は様相が異なる。それゆえ若年者では成人とは違った注意,対応が必要と思われる。若年者の症例が少ないためか,それをまとめた報告も少ない。そこで若年者の頭頸部悪性腫瘍の実態を把握するため,1981年より92年までの12年間に当科で治療を行った20歳未満の頭頸部悪姓腫瘍患者13名について検討した。
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