文献詳細
原著
術前診断として超音波断層法が有用だった頸部交感神経鞘腫の1例
著者: 古川政樹1 古川まどか2 大石公直1 佃守1 久保田彰2
所属機関: 1横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2神奈川県立がんセンター頭頸科
ページ範囲:P.597 - P.602
文献概要
頸部交感神経由来の腫瘍は比較的まれであり,特異的な臨床所見に乏しいので,術前診断は困難であることが多い。今回われわれは画像診断,なかでも超音波断層法(US)による精査の結果,交感神経由来神経鞘腫の術前診断のもとに手術を施行し,腫瘤が頸部交感神経鞘腫であることを確認し得た貴重な症例を経験したので報告する。
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