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原著
KTPレーザーの中耳手術における有用性
著者: 小林俊光1 熊谷重城1 佐藤利徳1 髙坂知節1 石戸谷雅子1 鈴木雅明1
所属機関: 1東北大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.625 - P.630
文献購入ページに移動近年,耳鼻咽喉科領域でCO2レーザー,Nd-YAGレーザー,アルゴンレーザーなどの諸種のレーザーが使用されている。これらに加え最近KTPレーザーが開発された。本レーザーは波長1,064nmのNd-YAGレーザー光をKTP(potassium-titanyl phosphate)結晶を通して得られる波長532nmのレーザーで,切開,蒸散、凝固,止血の全てに適するという特徴により,米国では耳鼻咽喉科領域でも急速に普及しつつある。われわれは,本邦にも最近導入された1)本装置の耳科手術での有用性を検討し,レーザー中耳手術につき文献的考察を加えた。
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